貧困(飢餓)の解消 Poverty Alleviation

アフリカへ毛布をおくる運動(モザンビーク)

アフリカへ 毛布をおくる運動推進委員会

モザンビークでの毛布配付活動にあたっては、現地NGOであるクリマ(KULIMA)と共同体開発キリスト教協会(ACRIDEC)が協力してくれています。KULIMAとACRIDECは、それぞれのネットワークを活かし、生活困窮者に対する農業技術指導などを通した自立支援プロジェクトや災害時の緊急支援などに取り組んでいる団体です。
日本から送られた毛布は、両団体と地域の担当者らが調査と協議を重ねた末、HIV感染者や孤児、災害や病気などで夫を亡くした女性、心身に障害があり施設で生活する最貧困層の人々に配付されています。

背景

アフリカ大陸南東部に位置するモザンビークは世界で最も貧しい国の一つです。1975年にポルトガルの植民地支配から独立しましたが、1977年から1992年まで内戦が続き、多くの犠牲と難民を生じさせ、経済も破壊されました。

その後、政府が経済改革に乗り出し、農業開発に重点を置いた持続的経済成長と貧困克服を目指した計画が効果を上げ、1996年から2006年までに年平均8%の経済成長を達成。1993年には40億ドルであった購買力平価は2017年には370億ドルにまで上昇しました。

しかしその一方で、モザンビークの人口の約半分は貧困ラインを下回り、今なお国内の労働人口のほとんどが自給自足農業に従事しています。さらに、2000年以降に続いて発生している洪水や干ばつによる影響は、とりわけ貧困層の人々の生活に大きな打撃を与えています。また、モザンビークではHIV/エイズの感染率が非常に高く、2018年の成人感染率(15~49歳)は12.6%となっています。

こうした中、アフリカへ毛布をおくる運動では、多くの方の協力により日本全国で集められた毛布をモザンビークの人々に届けてきました。

受益者の声

毛布をかけて笑顔の女性

アルフレド・トーマス(68歳)

私たちの教会、そして、今回、毛布をいただいた人々を代表して、日本の皆さんの愛と寛大さに感謝をお伝えしたいと思います。

世界規模の大きな愛をもつ皆さんのおかげで、私たちは苦しい思いをしている人々を毛布で包み込むことができました。私は皆さんのことを、自分の教会のメンバーにも伝えていきたいと思います。

皆さんがこれからもモザンビークの人々のことを心にとめてくだされば嬉しく思います。ありがとうございました。