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「行動する勇気をもらった」 ―― 難民アシスタント養成講座を通じた人材育成。ともに学び、自分にできることを考える参加者の声

Feb 01, 2026

今回は、認定NPO法人 難民支援協会(JAR)が2025年102526日に開催した難民アシスタント養成講座参加者の声をお届けします。

 

アンケートでは、9割以上が「この講座を人に薦めたい」と答える高評価の講座となりました。

参加者の声

年代を超えた方々と交流することができ、学生の中では出てこないようなエピソード・意見も伺うことができました。
私たち一人ひとりの意識の改革や、外国人/難民との接し方が今後非常に重要になることを学びました。
様々な意見に耳を傾け、自分が何をするべきか、何ができるかを考えていきたいです。
20代、学生)

難民としての経験を忌憚なくお話しいただき、「難民」の意味や個々の方に人として寄り添うことの大切さが理解できました。60代)

ニュースやネットでは昨今、どうしても難民に対する厳しい意見ばかりが目立つので、自分と同じような考えを持つ方と繋がれたことがありがたかったです。20代、会社員)

各講義の質が高く、心を動かされる内容でした。難民や外国人の方々の尊厳を守り、ヘイトと戦おうと決心しました。
色々と知れたことに加え、行動する勇気をもらいました。参加して心から良かったです。
40代、医療福祉関係者)

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一食平和基金からの支援を受け、「国内難民支援に関する理解促進のための情報発信及び人材育成に向けた支援事業」を実施している広報部の田中です。

この度は、人材育成事業の中で、「難民アシスタント養成講座」についてご報告いたします。
20251025日、26日の二日間、開催しました。講座申込者は127人、幅広い年齢や所属の方に参加いただきました。
日本の難民について包摂的に学ぶ本講座は、2001年の開講以来、3,600人以上が受講してきました。

受講後は、難民移民への支援活動に従事する人、難民分野の研究者になる人、自身が勤める企業の社会貢献に取り組む人、
地域での活動を始める人など、さまざまな立場で難民受け入れに関心を持ち、取り組んでいる方々がいます。

今回は、近年の排外主義の台頭を受け、内容を一部リニューアルしました。特に力を入れたのは、情報リテラシーに関わる講義です。
難民当事者に直接出会う機会が圧倒的に少ない日本において、難民を知る手がかりになるのが、さまざまなメディアを通じて発信される「情報」です。
特定のグループに対するヘイトがSNSを通じて拡散され、「外国人」が社会に不安を与える存在であるかのような印象を与える情報も少なくありません。

2日目は、難民の方から直接話を聞き、ヘイトスピーチに関する歴史と現在の問題を学んだ後に、「排外的な声が強まるなかで、難民の包摂に向かうにはどうしたらいいか?」というテーマでグループに分かれて話し合いを行いました。

<グループ対話で出された意見>

SNSやニュースなど情報があふれていて、何が本当で、何が誰かの意見なのかを見分けるのが本当に難しい。
だからこそ、私たち一人ひとりが「これは本当に事実なのか?」と立ち止まって考える姿勢が大切。
根拠のある情報を知り、伝えていくことが、誤解や偏見を減らす第一歩になる。

〇難民や移民を“問題”ではなく、自分と同じように家族や夢を持つ人として想像してみること。
日本人もかつては海外へ移民した歴史があり、「移民であることはお互い様」という言葉が印象的。
人と人とのつながりを意識することで、見え方が変わる。

〇「知ったあとに何ができるか」を考えることが大切。「自分は排外的にはならない」と思っていても、社会の空気や情報の流れの中で、無意識に影響を受けてしまうこともある。
だからこそ、関心を持つ仲間と対話を始めることが大事である。

難民だけでなく、ほかの社会課題ともつなげて難民を取り巻く社会や制度の状況について理解するプログラムにしたことで、参加者の問題意識を掘り起こし、「自分になにができるか」「何かしたい」という次への行動につながるきっかけとなったのではないかと思います。
難民を取り巻く状況が厳しい時だからこそ、こうした人材育成の取り組みがますます必要になってきます。継続的なご支援に心より感謝いたします。