一食ブログBlog

妊婦訪問をきっかけに、自信をもって、ストレスなく子育てに取り組めるようになりました スザタさんからの手紙

Nov 30, 2024

こんにちは!今年2人目を出産した、ネパール出身のスザタです。
妊娠20週の頃、職場の同僚で、シェアと一緒に活動しているススマさんとソナさんから、シェアの保健師と一緒に妊婦訪問に行っても良いかと話がありました。私は妊婦健診のようなものだと思い了承しました。当日、彼女たちはやってくると、市役所から届いた書類の説明から、母親のメンタルヘルスの話、予防接種、赤ちゃんの成長の記録を残すことの大切さまで、妊娠に関する様々なことを説明し相談に乗ってくれました。帝王切開での出産を予定していたので、費用は通常の出産よりも高く、一部は出産育児一時金で賄えるものの、残りは支払う必要があると病院から聞いたと伝えました。...

村の住民の健康維持に貢献してくれてありがとう (ハイルハンドラーン村の住民からの手紙)

Nov 12, 2024

モンゴル医療支援プロジェクト・サポーターのツェベルドラムさんからお手紙が届きました!  

こんにちは。私の名前はツェベルドラムです。 75歳、ハイルハンドラーン村の地域支援センターで高齢者のサポートをしています。ハイルハンドラーン村は村全体で11床の公立病院が1軒だけあります。病院は患者の受け入れで手一杯で、住民の健康維持に向けた取り組みはほとんどありません。病気になってもすぐに入院できないので、ハイルハンドラーン村の住民には、病気予防や健康維持に関する取り組みがとても大切です。 この役割を過去3年間モンゴル立正佼成会の医療チームが担ってくれました。医者たちは高齢者や障害者の診察を行い、生活習慣をよ...

子どもたちのストーリーズ ~父親の、そして自身の生と死。苦悩・絶望。苦闘。夢。そして希望~

Oct 29, 2024

一食平和基金さまのご支援をいただき、「アフガニスタン・ピースセンター!‐戦闘で親を亡くした子どもたちに平和を!」の活動を実施いたしました平和村ユナイテッドの小野山です。ご支援に心より感謝申し上げます。

父親の、そして自身の生と死。苦悩・絶望。苦闘。夢。そして希望…何という子どもたちのストーリーズ…

活動のこと、そして子どもたちのこと、下記、ご報告申し上げます。

◆活動の背景と概要

半世紀ほどにも及ぶ紛争、荒廃の中にあるアフガニスタン。長年の紛争により暴力が身近にある環境は、紛争の結果とも原因ともいわれます。暴力や復讐、その連鎖も続いてきました。復讐心から戦闘に向かう人も多いのです。3年ほど前、タリバン...

テンボくんからのお手紙

Oct 14, 2024

マラウイ学校給食プロジェクトのおかゆ配付により、再び学校に通うことができるようになった
ブレッシング・テンボくんから手紙が届きました!

こんにちは。僕はチティパ地区の学生、ブレッシング・テンボです。
マラウイ赤十字社を通じて、甘くてとても美味しいおかゆを食べることができています。
 僕たちの住んでいるところでは、気候変動の影響を受けて、気温が高い時期が長くなっていて、
雨が降る期間は短くなっています。
おかゆのおかげで、僕たちは元気を取り戻し、学校を休むことなく勉強を続けることができています。
食事を捧げてくださった日本の皆さんに感謝しています。 皆さんに神のご加護がありますように。

○事業報告:「パトリック・ダ...

一食オンラインスタディツアーのご報告

Oct 11, 2024

みなさんこんにちは!一食事務局です。
9月21日、オンライン配信にて開催しました一食オンラインスタディツアー「本当の自立支援を知ろう!~大洪水(モンスターフラッド)から再び立ち上がるまで~」についてご報告いたします!
今回のスタディツアーは、合同プロジェクトのパートナー団体である特定非営利活動法人ジェン(JEN)にご協力をいただき、パキスタン事業について報告をしていただきました。

2022年に発生した大規模洪水によって被災した人たちが自分たちの足で再び歩き始められるように農業支援としてシードシェア(種の共有)プロジェクトが実施されています。パキスタンと中継をつなぎ、現地のジェンスタッフや支援を受けて...

野菜を栽培して食べられるようになりました。サントスさんとアレハンドロくんからの手紙

Sep 30, 2024

私の名前はサントス・トマサ・ヘルナンデスです。この事業を実施してくれた、アムダマインズとGGUIA(グルーポ・ギア:現地提携団体)そして一食平和基金の皆様に感謝したいと思います。1年にわたる研修を受けることによって、様々なことを学ぶことができました。例えば、私たちの土地を化学的なもので汚さず、身の回りにある自然なもので肥やし、そこで育てた作物を食べることが自分と家族の健康につながることなどです。自宅や近所の菜園の作物が食べられてしまわないよう、鶏を囲うための金網を支援いただいたことにも感謝しております。また、余った作物を売って、現金収入を得ることもできました。皆様のご多幸をお祈りしております。...

令和6年9月度 緊急支援3件のご報告

Sep 26, 2024

今回は、9月に一食平和基金運営委員会にて決定がなされた、3件の緊急支援についてご報告いたします。

 (1)パレスチナ・ガザ地区における子どもの栄養に重点をおいた緊急支援

支援団体 : 特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)

支援金額 : 500万円

活動概要 : 

・2歳以下の子ども(250 名以上)の健診を実施し、栄養失調予防用のミルクや高カロリービスケットを配布するとともに、母親への個別カウンセリングを行う。
・ガザに入る救援物資が不足する中、入手可能な食料などの高騰が深刻であることから、避難民世帯(100 世帯)を対象とした現金給付支援を行う。
・パレスチナ医療救援協会と共同により、すで...

ディンべレンゲ地域における紛争の影響を受けた脆弱層によるコミュニティレジリエンス向上プロジェクト

Sep 12, 2024

私の願いは紛争を終わらせること:コンゴのトゥアカジカさんからの手紙

こんにちは!私はカンバ・トゥアカジカです。
私は、元々コンゴ民主共和国の中部にあるバクア・カニンガ村に住んでいました。しかし、紛争が始まってから、当時2歳と0歳の赤ん坊を抱いて国内避難民となり、劣悪な環境での避難生活を強いられました。そして、今住んでいるバクア・ンダエ村にやってきました。ここは、元々住んでいた村とは対立している村ですが、兄が住んでいたので、この村で避難することになりましたが、兄も仕事がなく、支援を受ける前は十分な食べ物もなく、最愛の子どもを栄養失調で亡くしました。

その後、私は石鹸作りの技術を学び、石鹸を作って家族を...

一食運動 ――「こころのよろこび」は『世界のよろこび』

Aug 13, 2024

みなさんこんにちは!一食事務局です。

今回は、7月13日(土)に行いました一食推進全国フォーラムについて、ご報告いたします。

本フォーラムは、全国の一食推進担当者のみなさんを対象に開催したものです。

 2021年に初のオンラインによる全国フォーラムを行って以来、実に3年ぶりの開催となりました。今回は全国から79の拠点より総勢223名の参加を数え、大勢の方々と「一食を捧げる運動」によって育まれる「こころのよろこび」を中心に、ご浄財によって展開されている支援事業の報告をお聞きいただいたほか、新しいスタイルの実践や推進のあり方を模索しつつ、一食推進を行ううえでの取り組み事例やお困りごとなど、幅広く相互に研鑚...

「自分も小さな一歩を踏み出すことができた」— 難民問題に対して取り組んだボランティアの声

Jul 26, 2024

難民支援協会(JAR)の活動にボランティアとして参加し、日本の難民について知ってくださった方々からのメッセージです。

(大学生、20歳) 

ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、戦争や難民の現状について関心を持つようになり、Meal for Refugees(M4R)の活動に携わらせていただくことになりました。Meal for Refugees(M4R)は各大学食堂にて難民の故郷の料理を提供し、難民への理解を広げる活動です。難しいニュースに興味がない人でも、「食」という身近なツールによって難民問題に触れるハードルを下げ、当事者へ親しみを持つことができます。難民である人とそうでない人を結ぶ貴重な役割をさせ...

組織を超えた仲間同士の切磋琢磨の場

Jul 12, 2024

一食平和基金との合同事業「NGO切磋琢磨応援プロジェクト」を担当したJANICの伊藤です。
貧困削減などのSDGs達成を目指し、国内外の社会課題に取り組む組織や人の連携のサポートを行っています。

「NGO切磋琢磨応援プロジェクト」では、国際協力に取り組む人たちが組織を超えて学習・情報共有・提言をすることができる「ワーキンググループ」の活性化と、国際協力の活動をする関係者が集まる会議「HAPIC(ハピック)」(『課題解決の先へ。-HAPPINESS IDEA CONFERENCE』)の強化を行いました。

 

■HAPIC2023の開催
日本国内、海外においてグローバルな社会課題に取り組む人、関心を持...

洪水被害を受けた方々への多面的農業支援(シードシェア)

Jun 29, 2024

【農業支援に参加したザヒダさんからの手紙】

私の名前はザヒダです。3人の子どもと夫、そして私の5人でカルホロ村に住んでいます。洪水の前は、作物を育て、家畜を飼って比較的良い生活を送っていましたが、洪水は、収穫目前の作物や家畜、僅かばかりの貯えの作物とともに家も流し去ってしまいました。村ではインフラが破壊され、子どもたちは学校に通えなくなり、多くの人が避難を余儀なくされました。即座に食糧に困り、農業の再建には目途が立ちませんでした。本当に何もかもなくしてしまったのです。


大洪水時の様子

ある日絶望の中、私にチャンスが訪れました。ジェンの農業支援の参加者に選ばれたのです。私は家族のために、自分自身のため...

マラウイのHIV/エイズ治療と出生登録事業について

May 22, 2024

聖エジディオ共同体は、マラウイでDREAM(HIV/エイズ治療)とBRAVO!(出生登録)プログラムを行っています。

 

DREAMプログラムでは、ムテンゴ・ワ・ンテンガ保健センターでHIV/エイズ患者に必要なケアを行い、HIV陽性妊婦および授乳中の母親の母子感染予防に取り組んでいます。
また、BRAVO!プログラムは、バラカ地区ですべての子どもたちに出生証明書を発行するための活動をしています。

 

DREAMプログラムで実施している母子感染予防治療により、HIV陽性の母親から生まれた子どものうち99%が、HIVに感染せずに誕生することができるようになりました。
さらにムテンゴ・ワ・ン...

2023年、ミャンマーにおける国連WFPの食料支援活動のご報告

May 14, 2024

一食平和基金のご支援を受け「ミャンマー学校給食事業」を実施する、WFP国連世界食糧計画の公式支援窓口である認定NPO法人・国連WFP協会の矢部と申します。
一食平和基金の皆様からの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。

この度は、昨年2023年度のミャンマーにおける活動につきまして、学校給食支援を中心にご報告いたします。

○ミャンマー国内の状況
ミャンマーの人々は、紛争と政治的危機によって、食料不安・栄養不良に苦しみ続けています。 2021年2月1日にはミャンマー軍が軍事政権を掌握し、選挙で選ばれた文民政府を追放しました。反政府軍とミャンマー政府軍との間の紛争は激化しており、政治危機によって不安定...

韓国・慶州ナザレ園 一食事業視察のご報告

Apr 13, 2024

こんにちは、一食事務局です。
3月26日(火)~29日(金)にかけて、韓国にある慶州ナザレ園に事業視察に行って参りましたので、今回は視察で見てきたことを中心に報告します。

1945年の日本敗戦を期に、満州や当時日本の植民地だった朝鮮から大量の日本人が帰国しましたが、朝鮮の男性と婚姻関係にあった日本人女性は帰国せず残留した方もたくさんいました。しかし中には、終戦後の韓国の強い反日感情にさらされ日本人であることを隠して生きてきた方や、日本人を妻にしていることに耐えかねた夫に出ていくよう強いられた方、その後の朝鮮戦争で夫を亡くし困窮するなど、過酷な状況に置かれた方々がいました。生活も過酷で、近隣の農家を...

子どもの栄養改善事業の報告とガザの現状・緊急支援について

Mar 30, 2024

一食平和基金と合同で、「パレスチナ・ガザ地区における子どもの栄養失調予防と改善事業」を実施してきました日本国際ボランティアセンター(JVC)の小林です。

日本でも連日報道されていますが、昨年10月7日にパレスチナ・ガザ地区の統治当局であるハマースによる奇襲攻撃から始まったイスラエル軍とパレスチナ側の武装組織との戦闘は今も続いており、すでに半年が経とうとしています。強大な軍事力を持つイスラエル軍によるガザ全土への空爆と地上侵攻の結果、31,900人以上が死亡し、74,000人以上が負傷(3月21日時点)、ガザの人口の約80%にのぼる170万人以上が避難を余儀なくされています。このような中、子どもの...

一食の推進ツールがリニューアル!

Mar 14, 2024

みなさん、こんにちは!一食事務局です。
今年1月より、「こころがよろこぶ一食」をテーマに、新たな「一食を捧げる運動中期計画」がスタートしました!その取り組みの一環として、一食運動のロゴマークや物品(献金箱・チラシ)がリニューアル!
みなさんの一食運動の実践や推進にご活用ください。

1.ロゴマークについて

 色も大きさも違うさまざまな形が、大きな楕円に包まれています。これは、姿・形・価値観・思想など、さまざまに異なる者同士が、一つの世界で認め合い、寄り添い支え合っている様子を配した、一食の精神性を表現したロゴとなっています。

2.献金箱について


 献金箱もリニューアルしました。青空をベースに一食ロゴを中央に配し...

一食地域貢献プロジェクト2023のご報告

Feb 28, 2024

こんにちは!一食事務局です。
今回は、昨年実施された「一食地域貢献プロジェクト2023」についてご報告いたします。

昨年は、全国で91教会にご参加をいただき、178の非営利団体へ一食の支援が届きました。前年比で、参加教会数・支援団体数共に約2割の増加となりました!(2022年は79教会145団体)

支援先の事業分野としては「貧困(飢餓)の解消」が最も多く45.3%、次いで「保健・医療・福祉」が28.4%、「教育・人材育成」が21.6%といった具合でした。貧困(飢餓)の解消の分野では、子ども食堂を実施している団体を中心に、経済的に厳しい状況にある子どもたちに栄養のある食事と共に安心できる居場所を提供す...

「ドリーム・ギフト」がはじまります!

Feb 22, 2024

2024年、いちじきキッズチャレンジ「ドリーム・ギフト」が新たにはじまります!
紛争下で厳しい生活をおくる子ども達に今一番必要としているもの(文房具や給食など)とお手紙をギフトとしてプレゼントする活動です。今回は、ウクライナの子どもたちへお届けします。

なお、本ホームページ内に「ドリーム・ギフト」ページが新設されました(*^▽^*)支援先の情報や取り組み方など載っておりますのでぜひご覧ください!
「ドリーム・ギフト」ページはこちら

また、お友だちをお誘いするときなど、こちらの「ドリーム・ギフト」チラシをよろしければご活用ください(*^▽^*)
チラシのダウンロード Dream-Gift-チラシ(PDF)...

福島復興支援事業 事業視察に行ってきました!

Feb 14, 2024

みなさん、こんにちは!一食平和基金事務局です。
1月30日に「一食福島復興・被災者支援事業」の視察に行ってきましたので、その様子をご報告いたします。
事業運営で連携をしている「うつくしまNPOネットワーク」の案内のもと、支援先団体である「富岡町3.11を語る会」を訪れました。
同団体は、3.11発災時の富岡町で起こっていた町民のリアルを、語り人(べ)として口演して回ることを主として活動されています。代表の青木淑子さんは、富岡高等学校の元校長先生です。青木さんは、当時の町の様子や避難する方々のことを細かく教えてくださいました。

(教えていただいたこと)
発災当時、富岡町の人口は約15,000人でしたが、福...

カンボジア、焚書坑儒を越えて

Jan 31, 2024

カンボジアのプノンペンで仏教研究復興支援を行っている一食平和基金事務局の手束耕治です。現在進めている事業についてお伝えします。
古より世界の歴史において、宗教に対して激しい弾圧があったことが記録に残っています。その中でもアジアでは秦の始皇帝の焚書坑儒は過激な宗教弾圧として知られています。近代では日本の廃仏毀釈や中華人民共和国の文化大革命などがありました。しかしそれよりもっと過激で、人類史上最も過酷な弾圧が1970年代にカンボジアで起こりました。
カンボジアは紀元前後から仏教が伝来し、その後約2000年に亘って全土に仏教が普及し、現在は仏教を国教とする信仰心の厚い仏教国です。しかしながら宗教や旧文化...

トルコ地震被災者支援活動

Jan 12, 2024

一食平和基金のご支援を受け、『トルコ地震被災者支援活動』を実施している特定非営利活動法人アムダ理事の難波妙です。 2023年2月6日未明、トルコ南部を震源とするマグニチュード7.8の地震が発生しました。この悲惨な災害により、45,089人が亡くなり、1,971,589人が避難生活を余儀なくされました。(3月1日、トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)発表)アムダは2月11日、医療チーム(医師1人、看護師1人、日本在住トルコ人調整員1人)を現地に派遣しました。その後、更に医師1人、看護師1人を追加派遣し、トルコ及び地元医師会と協力し、トルコ・アドゥヤマン (Adiyaman)県を中心に健康相談や物資の...

レバノンのパレスチナ難民キャンプからゆめポッケ配付のご報告

Dec 12, 2023

レバノンのパレスチナ難民キャンプで、ゆめポッケを配付してくださっているパートナー団体「社会福祉と職業訓練のための全国協会(NISCVT)」から、今年の報告が届きました。
2023年は78の幼稚園で11,560人の子ども達にポッケを届けてくださいました。

◇概要
レバノンには70年以上前から約20万人のパレスチナ人難民が暮らしています。加えて、シリア内戦以降は多くのシリア人が避難しており、人々は経済的にも社会的にも非常に厳しい生活環境に直面しています。
こうした中、NISCVTは、パレスチナ人とシリア人のすべての子ども達を幼稚園と補習クラスに入学させています。私たちの目的は、子ども達が学習スキルを習得で...

ミンダナオ子ども図書館より、ゆめポッケの取り組みについて

Nov 24, 2023

ミンダナオ子ども図書館(MCL)財団の管理責任者をしているノエミ・F. パセテと申します。MCLはフィリピンのキダパワン市マノンゴル地区に事務所を置く、非宗教、非政治、非営利の組織で、絵本の読み聞かせ、奨学金の支給、育児放棄された子どもたちの支援、医療支援、農業/植林、保育所建設、自然災害や人災の際の活動(救援活動、立正佼成会からのゆめポッケの配付)などを行っています。

私たちは、ミンダナオ島の紛争に巻き込まれやすい地域や武装集団に囲まれている地域、子どもたちが置き去りにされるような地域で子ども達の現状を目の当たりにしました。貧困のため、子どもたちは学校に通うことが難しく、学校もコミュニティから離...

すべての人が医療サービスを受けられますように

Oct 30, 2023

一食平和基金と合同で、「スワスト・セバ(立正佼成会メディカルサービス)」を実施しているNGO法人立正佼成会バングラデシュのオヌズ・ボルアです。  バングラデシュにおける保健衛生環境は劣悪であり、遠隔地に住む人々は保健衛生分野のサービスを十分に受けられていない状態です。彼らの中には無資格で保健サービスを施す人たちによる誤った処置や医療ミスを被っている人もいます。ほとんどの人が、有資格の人たちに診てもらうための治療費を払えるほどの余裕がありません。このような状況を考慮して、私たちは貧しい人々の家の近くでの無料による医療サービスを実施しています。  バングラデシュの医師や医療スタッフの数は日本に比べ...

モンゴルにおける取組みについて

Oct 27, 2023

国際伝道グループ・モンゴル拠点担当のボルドです。立正佼成会ウランバートル支部が一食平和基金と合同で実施している「モンゴルにおける医療事業」について報告します。

医療サービスを受けられない貧困層や医療機関から離れている遠隔地に住んでいる人たちを対象に、無料で健康診断の提供・衛生用品の配布をする事業を行っています。最初は専門医をしている会員にサポートして頂きながらスタートしたこの事業は今年で13年目を迎えます。コロナ禍前は健康診断の提供のみがメインの事業でしたが、コロナ禍中からは、多くの人の健康維持に貢献するのに、健康診断だけではなく予防も大事であるということから免疫をあげるビタミン剤と衛生用品を含...

ともに味わう学ぶ喜び

Oct 14, 2023

一食平和基金と合同で「バングラデシュ貧困地域への学用品支援プロジェクト」を実施しているNPO法人立正佼成会バングラデシュのオヌズ・ボルアです。
この事業は、2021年1月から開始し、NGO立正佼成会バングラデシュとして初めての事業であり、現在3年目に入っています。
バングラデシュにおける教育の問題は深刻です。経済成長率だけを見ると大幅な向上が見られるものの、GNPはまだまだ低く、貧富の差は拡大し、児童労働に頼る貧困層はいまだ多数を占めている状況です。労働を余儀なくされている児童・生徒は勉強したくてもできません。たとえ勉強する時間があっても学用品を購入できずにいる児童も多いのです。国民の識字率76....

満腹で教育を受けられる喜びを子どもたちへ:アフガニスタン・ブレッドプラス(栄養強化パン)事業

Sep 28, 2023

一食平和基金と合同事業を実施している特定非営利活動法人ジェンの池田です。合同事業は、紛争や災害の影響で厳しい暮らしを余儀なくされた人びとが、再び自身の力で暮らすことが出来るよう、その歩みを支えることを目的としています。被災された方がたが心のエネルギーを取り戻し、地域の人びとと支え合いながら、復興を目指せるような支援活動を実施することを大切にしています。 今回は、2022年度に実施したブレッドプラス(Bread+)事業についてご紹介します。 ジェンは、一食平和基金のご支援を受けて世界各地で支援活動を実施しており、アフガニスタンも例外ではありません。アフガニスタンでは、40年も続いた紛争、洪水や地震等...

子供たちに自らの将来を切り開く力を

Sep 09, 2023

一食平和基金と合同で、南アフリカにおいて「困難な家庭環境にある農村部の子ども・青少年の支援事業」を実施している日本国際ボランティアセンター(JVC)の橋口です。「一食を捧げる運動」の実践者の皆さまには、日頃より温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。活動についてご報告致します。

 

◇南アフリカ社会の背景事情
アパルトヘイト廃止以降、長らく日本国内の主要な報道からは遠ざかっていた南アフリカ共和国(以下、南ア)。昨今では専ら再活性化するBRICSやロシアに対して中立云々と言った話題で持ちあがることが増えました。印象としては新興国の中でもケープタウンやヨハネスブルクのような大都市を抱える「...

避難先で描いた絵が語る

Aug 10, 2023

 一食平和基金の支援を受け、「ウクライナ避難民支援」をしている日本チェルノブイリ連帯基金の神谷 さだ子です。
 ウクライナへのロシア軍の攻撃は停戦の見通しがないまま、続きます。ザポリージェ原発がロシア軍の支配下にある隣国ポーランドに核が配備されるというようなニュースが流れると、チェルノブイリ原発事故の放射能被災地で活動してきたJCF/日本チェルノブイリ連帯基金はとても心配になります。

 2022年2月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻のニュースを聞くやいなやチェルノブイリ支援で共に活動したロシア・ベラルーシ・ウクライナの人々がどうされているか、連絡を取りました。ウクライナの西端の街ウジホロドには、戦火を逃...

武力抗争の影響を受けた地域で、子どもたちの教育の機会を支える

Aug 04, 2023

一食平和基金と合同事業を実施している特定非営利活動法人ジェンの池田です。合同事業は、紛争や災害で厳しい状況にある方々が、再び普通の暮らしを取り戻そうとする営みを支えることを目的としています。2022年も、世界各地で約171,185人に及ぶ方々を支えさせていただきました。

今回はその中で、一食平和基金のご支援を受け、武力抗争の影響を受けた地域で子どもたちの教育機会を支えさせていただいた事業についてご紹介します。

 

パキスタンのハイバル・パフトゥンハー(KP)州・クラム県は、アフガニスタンとの国境に面しており、過去6年にわたる武力抗争が、人びとの暮らしに影響を及ぼしている地域のひとつです。教...

トルコ・シリア地震、緊急支援活動のご報告

Jul 22, 2023

一食平和基金のご支援を受け「トルコ・シリア地震 緊急支援」を実施いたしました、WFP国連世界食糧計画の公式支援窓口である認定NPO法人・国連WFP協会で、法人様ご支援・連携の担当をしております松本聡子と申します。
一食平和基金の皆様からはいつも温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。また、2月に発生したトルコ・シリア地震に際しては、多大なご支援をいただきまして、心より感謝申し上げます。
この度は、同トルコ・シリア地震に対し国連WFPが実施しました支援活動や、現地からの声をお届けいたします。

 

命を繋ぐ国連WFPの支援
「地震が起きたとき、私は子どもたちと一緒に急いで階段を下りて道路に...

国際協力に携わる人たちのつながりへ

Jul 08, 2023

一食平和基金と合同で、「NGO切磋琢磨応援プロジェクト」を実施しているJANICの伊藤です。 貧困削減などのSDGs達成を目指し、国内外の社会課題に取り組む組織や職員、関係者の連携のサポートを行っています。

主な活動は、国際協力に取り組む人たちが組織を超えて学習・情報共有・提言をすることができる「ワーキンググループ」の活性化と、年1回開催の会議「HAPIC(ハピック)」(『課題解決の先へ。-HAPPINESS IDEA CONFERENCE』)の強化です。

 

■ワーキンググループ活動 一団体では取り組むことが難しい共通テーマについて、グループの力で問題解決・課題達成を図る取り組みがワーキンググル...

コミュニティの協力とスタッフの献身

Jun 21, 2023

 一食平和基金のご支援により、「マダガスカル南部ベルーア郡における干ばつによる飢餓に苦しむ住民への医療支援事業」を実施した、AMDA社会開発機構(アムダマインズ)の江橋です。

 経済的、環境的に脆弱な状況にあるマダガスカル共和国の南部地域は2021年、40年に一度というレベルの干ばつに見舞われました。新型コロナウイルス感染症による影響も重なり、困難な生活を余儀なくされた住民に対し、現地NGO「ASOS(アソス)」と連携して巡回診療を行いました。世界で4番目に大きい島、マダガスカルの南端に位置するベルーア郡の70村で、飢餓に苦しむ住民、特に弱者である5歳未満児とその母親、妊産婦ら約1万人に必要とされる...

日本に逃れた難民への理解と、支える人材の広がりを目指した取り組み

Jun 13, 2023

一食平和基金の支援を受け、「国内難民支援に関する理解促進のための情報発信、人材育成、難民の社会統合に向けた支援」事業を実施している難民支援協会(JAR)の吉山昌です。皆さまからは長年ご支援を受け、今日を迎えることができました。厚くお礼申し上げます。

 
〇事業の概要  紛争や人権侵害等により故郷を追われた方々が2022年半ばに世界で1億人を超えたことが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から発表されています。昨年から今年にかけても、日本でも報道されるミャンマー、アフガニスタン、ウクライナやスーダンをはじめとする各国で紛争や迫害、人権侵害が続き、難民が増加し続けました。

しかし日本は難民...

マラウイの学校給食事業

May 23, 2023

3月に一食を捧げる運動が支援しているマラウイの学校給食事業地を訪問しました!

マラウイ赤十字社(MRCS:Malawi Red Cross Society)が行っている事業で、月~金曜日の朝に子どもたちにお粥を提供しています。

 今回訪問したルーラ小学校では、学校のない土日には食事を食べない子どもも少なくないとのこと。

学校に行けば朝食が食べられ、栄養を補うことで勉強に集中することができる。事業開始から1年経ちませんが、学校に通う子どもの人数は583人から602人に増え、試験の成績上位者リスト(地域にある12校の生徒が対象)にはルーラ小学校の生徒の名前が多く載っていました。

 

また、お粥の材料となるトウモロコシ...

○○円でどんな支援ができる!?

May 14, 2023

こんにちは!

いつも一食を捧げる運動にご協力いただきありがとうございます!

 

一食啓発月間にちなみ、本日のブログでは「○○円でどんな支援ができる!?」という内容で、一食平和基金が現在行っている支援についてみなさんにご紹介します。

 

国連機関の発表のよると、2022年に紛争や迫害により故郷を追われ難民・避難民となった人の数は史上初めて1億人を突破し、さらに飢餓状態にある人の数は8億2800万人にのぼるとされています。

現在、一食平和基金では、「飢餓・貧困の解消」、「教育・人材育成」を重点分野として、様々な状況下で苦しんでいる方々への支援を行っています。

では、具体的にどのような支援が行われているのでしょうか?...

いまさら聞けない?!一食緊急支援について

Apr 29, 2023

みなさん、こんにちは!一食平和基金事務局のMです。

 今回は「一食緊急支援」について、一食事務局に入って日の浅い私が日ごろ気になっていたことを色々学んだので、皆さまにご紹介したいと思います。

 まず、緊急支援のスピードについてです。一般的に行われている義援金募金などに比べ、支援までのスピードが早いと感じていたので、違いについて事務局で聞いてみました!
 
 一般的な募金の場合、何かが起こってから①現地調査 ②支援計画立案 ③募金を開始 ④一定期間経過後、その時点での金額で支援。・・・と、このようなステップで支援が行われており、実際に支援金が現地に届くまで早くてひと月、ふた月はかかるそうです。

 一食緊急支援の場合...

「アフリカへ毛布をおくる運動」 日本からの最後の毛布がアフリカの方々に届きました

Apr 13, 2023

日本からお寄せいただいた毛布の最後の現地配付活動を見届けるため、3月16日~25日の日程で、支援先であるアフリカのモザンビークとマラウイを訪問しました。

 

3月20日、モザンビークの現地配付パートナー団体であるクリマ(KULIMA)の案内のもと、毛布を配付するマゴアニ地区を訪れました。「クリマ」は、バンツー諸語で“耕す”という意味をもつ団体で、農業開発・保健衛生・教育・災害時の緊急支援・社会的弱者の支援・環境など様々な分野で事業を行っている団体です。

2000年からアフ毛のパートナー団体として、約15万枚以上(2022年時点)の毛布を各家庭や個人に届けてきました。

 

配付時にお会...

2022年、ミャンマーにおける国連WFPの食料支援活動ご報告

Mar 15, 2023

一食平和基金のご支援を受け「ミャンマー学校給食事業」を実施する、WFP国連世界食糧計画の公式支援窓口である認定NPO法人・国連WFP協会で、法人様ご支援・連携の担当をしております松本聡子と申します。

 

一食平和基金の皆様からの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。

この度は、昨年2022年度のミャンマーにおける活動につきまして、学校給食支援を中心にご報告いたします。

 

ミャンマーでは、2021年の軍事政権発足以降、国内の状況に改善は見られません。基本的な食料品の市場価格が前年より60%近く上昇し、また武力衝突や経済破綻もあいまって、人口の4分の1にあたる1,320万人が食料不...