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アフガニスタン東部地震緊急支援~ファティマさんとザキアさんからのお手紙
Dec 01, 2025
温かい一皿が私たちを救いました~ファティマさんからの手紙
4人の子どもを育てる母親のファティマさんは、地震で自宅と親族を失い、避難生活を送っています。
「温かい食事がなければ、私たちは乗り越えられなかったでしょう。この人道支援は、空腹を満たすだけでなく、心の負担を軽くしてくれました。
私たちの命綱のようでした。この困難な状況で支えてくださった皆さんに、心から感謝しています。」

インタビュー時のファティマさん一家
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お昼ごはんが私の元気のもと~ザキアさんからの手紙
「きょうだいとともに避難しながら、キャンプ内の学校に通っています。お昼ご飯が楽しみです。
カブリ・プラオは本当においしいです。お腹が空いていると勉強に集中できません。
弟や妹たちはご飯に入っている甘いレーズンやお肉が大好きで、それが一日の中で楽しみになっているそうです。
ご飯を食べることができ、安全に過ごせているのは、皆さんのおかげです。」

右から2番目がザキアさん
皆さまからのご支援が、避難生活を送る方々の「今日を生きる力」になっています。
温かい食事を口にしたときに戻ってくる笑顔や安堵は、どれも皆さまが届けてくださったものです。
心より感謝申し上げます。
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一食平和基金と支援者の皆さまのご支援を受け、アフガニスタン東部地震の緊急支援を実施した特定非営利活動法人ジェンの浦川です。
アフガニスタン東部地震緊急支援―お手紙の背景―
8月31日深夜(現地時間)、アフガニスタン東部を襲った地震により、国連の報告では2,150人以上の方が亡くなり、多くの家屋が倒壊し、インフラが破壊されました。被災地はアクセス困難な山間部で、土砂崩れや落石により道路が寸断されたことで支援物資の搬送が困難を極めました。石や木でできた家屋は地震に弱く、自分の家に住めなくなった多くの家族がキャンプに避難しました。発災直後のキャンプには調理施設も整っておらず、食糧や清潔な水を十分に確保できなかったため、温かい食事をとることすら難しい状況でした。
そのような厳しい状況の中で、一食平和基金のご支援、そして支援者の皆さまからのあたたかなご寄付のおかげで、JENはカズ・クナールキャンプへの炊き出し施設の設置と食事提供を開始することができました。温かい食事は、深刻な栄養失調を防いで避難された方々の命をつな、ぐだけでなく、心に希望の光を灯すものとなりました。
炊き出しの最終報告
最終的には、被災された方々に、累計8,000個のパッケージを配布することができました。カズ・クナールキャンプに避難した大人と子どもを合わせた全3,875人の方々が、この食事を口にしました。
炊き出し施設は、食品衛生基準に関する訓練を受けたスタッフが運営し、人だかりによる混乱を避け、人びとの尊厳を保ちながら配布を行うため、女性、ご高齢の方、障がいを持った方も安心して食事を受取れるよう各テントまで直接お届けする形をとりました。
この地域のこの時期は寒暖差が激しく、朝と夜は非常に寒く、温かい食事は多くの方々の心の支えにもなりました。

調理中のジェンのスタッフ

それぞれのテントに配布したときの様子

テントを回ってお届けしました

食事中の子どもたち、写真に緊張していました
〇 配布した食事のパッケージ内容
・温かいカブリ・プラオ(にんじんや玉ねぎ、レーズン、柔らかい肉、
スパイス類の入ったアフガニスタンで伝統的に食されている炊き込みご飯) ×2パック
・ミネラルウォーター ×2本
・パン ×1枚
〇 配布場所、期間と配布数
・配布場所:クナール県 カズ・クナール(Khas Kunar)キャンプ
・配布期間:2025年9月13日~28日の期間中1日を除く、毎日
・配布数:累計8,000個
皆さまからの温かいご支援やご協力のおかげで、避難された方々の命を繋ぐ緊急支援を実施することができましたことを、心から感謝申し上げます。現在被災者の方々は、国連機関等による食糧や調理器具の配布を受け、自ら調理できる環境が整備されました。
環境が整うまでの、一番厳しい時を支えてくださり、本当に、ありがとうございます。
今後もジェンは、アフガニスタンで現地の人びとに寄り添いながら、必要な支援を届けてまいります。
