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- 心から作り出したい未来を考えていきたい(「ピープルマネジメント改革プログラム」に参加したNPO法人アジア学院の副校長大栁由紀子 さんからの手紙)
心から作り出したい未来を考えていきたい(「ピープルマネジメント改革プログラム」に参加したNPO法人アジア学院の副校長大栁由紀子 さんからの手紙)
Jul 14, 2026
こんにちは
私たちはアジア学院の職員です。アジア学院はアジア・アフリカなどのいわゆる途上国農村のNGOや教会団体で働く人々を招き、有機農業の実践と自給自足の生活を通して、サーバントリーダーシップ(人に仕えるリーダーシップ)を実践で学んでいく学校です。「ピープルマネジメント改革プログラム」に校長とともに職員数名が参加し、その学びを元に職員全体でのミーティングを行いました。
議題の一つとして取り上げられたのが、「障がいを持つ人でもどうすれば学院に参加できるか」という点でした。アジア学院という場所は農業を基盤としているため、どうしても体に障がいがあると活動に制限がかかります。そんな中で研修で学んだ方法をいかし、「心から創り出したい未来を考える」 →「望ましい組織文化やメンタルモデルは何か」→「必要な構造(制度や仕組み、物理環境等)は何か」を探ることができました。
職員研修の様子
結果として学院内にDISC (Disability Inclusion and Support Committee障がい者包括的参加・支援委員会) が立ち上がり、来年度に2人の障がい者(2人とも片腕がない)の学生を受け入れる準備が進んでいます。
プログラムに参加する機会を与えられたことに感謝申し上げます。
今年度の学生・ボランティアと職員が一緒に田植え
一食平和基金合同事業「NGOリーダー応援プロジェクト」を実施している国際協力NGOセンター(JANIC)の伊藤衆子です。貴基金の多大なご支援によって実施した研修・セミナー、勉強会とその成果ついてご報告します。
本プロジェクトは、現代の激変する社会においてNGOリーダーを応援するためのリーダー層の組織マネジメント能力向上および人的支援を通じた組織基盤強化を目的としています。研修プログラムは貴基金の助成終了後も継続できるように設計を試み、計79名のリーダー層が参加しました。
◆「組織に変化をつくるNGO/NPOマネージャー実践プログラム」(2年目)
共通の想いを持つ組織内でも生じる葛藤や対立を、避けるべき問題ではなく「組織変化の契機」と捉え直すことを目的に企画。研修ではコンフリクト概論やロールプレイ、NVC(非暴力コミュニケーション)の手法を用い、感情やニーズに焦点を当てた対話や関係性を捉え直すワークを実践しました。
◆「ピープルマネジメント改革プログラム」(初開催)
創業期を過ぎ発展に向かうNGOが直面する、団体代表への負荷集中や属人化といった「成長痛」を乗り越え、持続可能な組織へと転換する「仕組みと文化」の構築を目的に企画。研修では自組織の棚卸しを通じ、事業成長とスタッフのウェルビーイングの両立、目標管理や評価といった具体施策を体系的に学びました。
◆国際協力会議「HAPIC」でのオンラインセッション開催
研修講師と受講者が登壇し、組織内の対立と向き合うヒントを語り合いました。想いや理念が強いNGOでは対話が後回しになりがちですが、対立を「組織変化のチャンス」と捉え直すこと、「悪者探しではなく、本来の『私たち』に戻るプロセス」と捉える視点や、役割ではなく感情・ニーズに焦点を当てる対話の重要性についての気づきが共有されました。対立する相手も本当は助けを求めている場合があり、相手の背景を理解し、対話の質を高めることが鍵であると学び合いました。
◆NGO/NPOの伴走支援者の人材育成
中小規模組織の運営を外部から支える専門家の育成・スキルアップのための勉強会を、終業後の夜の時間帯に計8回開催。各自が経験した事例を持ち寄って検討し、学び合いを通して、団体の価値に寄り添い主体的な学習循環を育てる「伴走支援モデル」の土台を築きました。
◆受講者のその後の声
・対立を「違いに困難を感じている状態」と学び、感情やニーズに目を向けることで冷静に対処できるようになり、「こうあるべき」という固定観念から解放され、メンバーとニュートラルに向き合えています。
・課題の背景にある構造や文化に気づき、仕組みと文化の両輪でのアプローチの重要性を実感。大切にしたい価値観や一貫性のある方針を反映した人事ポリシーの作成に取り組んでいます。
・自組織の現状分析や今後の打ち手のヒントを掴みました。また、同じ組織課題を抱える他団体との繋がりや安心感を得られたことも大きな収穫となりました。
