毛布を受け取った人々、現地配付パートナー団体代表者からのメッセージです

受益者からのメッセージ
パートナー団体からのメッセージ

「アフリカへ毛布をおくる運動」は始まって以来、420万枚を超える毛布がエチオピアやモザンビークなど27カ国に届けられ、貧困や病に苦しむ人々に手渡されました。毛布を受け取った人々の声を紹介します。

モザンビーク・14歳男性

将来は医者になって人助けがしたい

(モザンビーク・14歳男性)

私は中学1年生で、6人家族です。両親と兄弟がいますが、誰も定職に就いていません。母親が野菜を売って日銭を稼いでいるのを、父親が手伝っています。
学校では数学や国語が好きで、社会が苦手です。サッカーが好きで、学校や近所で遊んでいます。将来は医者になって、人を助けたいです。
毛布を下さったことに、特に、ハート(真心)を届けてくれたことに感謝しています。

モザンビーク・75歳男性

孫への毛布が嬉しい

(モザンビーク・75歳男性)

4人家族で、妻が一人、亡くなった娘の子である孫が2人います。木のスプーンを作って売って、日銭を稼いでいます。木のスプーンは15メティカル(モザンビークの通貨)で売っています。学校が終わった後に孫が売っています。妻は野菜を売っています。
近所に住んでいるので、歩いてここに来ました。孫が毛布を持っていなかったので、頂けて嬉しいです。

モザンビーク・55歳女性

海の向こうに私たちのことを思ってくれている人がいる

(モザンビーク・55歳女性)

6人家族で5人の子供がいます。オレンジや玉ねぎ、トマトなどを売って日銭を稼いでいます。カテンベニに畑があるので、耕しに行っています。
毛布をもらった理由は、自分が社会的弱者であることを日本の方が知っていて、サポートしてくれたからだと思います。毛布は高くて買うことができないので感謝しています。毛布を頂けることは、KULIMA(ボランティア団体)のスタッフとコミュニティーのリーダーから聞きました。
日本の皆様へ、とても感謝しています。海の向こうに、モザンビークの人や私のことを思っている人がいることは大きな意味をもちます。良い心を持った活動なので、今後も続けてほしいです。

モザンビーク・75歳女性

まさか毛布をプレゼントしてもらえるなんて

(モザンビーク・75歳女性)

貧しくて毛布を持っていないのですが、農民組織のリーダーから、毛布をもらえることを聞きました。人生の中で、まさか毛布をプレゼントしてもらえるなんて思わなかったです。
息子と、エイズで両親を亡くした孫息子がいて、息子が日雇労働で家族を支えてくれています。私自身も農業をして家族の食べ物を得られるようにしています。ですが、この数年雨が降っておらず、来年まく種も失いました。主食のメイズ、ピーナッツ、カオピー(豆)、サツマイモの種(苗)の支援を頂けるとありがたいです。
ぜひ支援を続けてほしいです。

マラウイ・75歳男性

毛布をもらえた時の嬉しさは、言葉にできないほどのものでした

(マラウイ・75歳男性)

毛布は7年前にもらいました。毛布がもらえて、寒い時期はとても助かっています。去年妻が亡くなり、今は一人暮らしです。息子の家族がすぐそばに住んでいたのですが、この1月の大雨で家が流されてしまいました。大雨の前に息子はエイズで死んだので、その後に孫たちが住んでいて、家が流された後は、孫たちは親戚に預かってもらいそこで暮らしています。私の家もその大雨で壁が壊れてしまいました。
家の前の畑でとうもろこしを育ててきましたが、大雨の時に全部流されてしまいました。豆だけはかろうじて残りましたが、食べるものがなく生活は大変です。
毛布をもらった時には、大喜びしました。冬は寒さがつらいのですが、毛布があって助かりました。それをもらう前は、毛布に触ったこともなかったので、毛布が家に来た時には、嬉しくて仕方がありませんでした。
毛布をもらって無い人たちから、うらやましがられて嫌なことを言われることもありました。それでも私は言い返すことはしませんでした。それは、自分が毛布をもらえるほど幸運な人間だということをわかっていて、彼らの気持ちもわかるからです。 毛布は何度も洗っているので、段々薄くなって、小さくなってしまいました。それで、今日は新しい毛布をもらえることになりました。日本の皆さんに約束します。今日いただいた毛布は、もしまた皆さんが4年後に来たとしても、きれいに使っていますよ。ぜひ見に来てください。
毛布は日本から来たものだということを、赤十字でボランティアをしている友人から聞きました。彼は私が困っていると畑仕事を手伝ってくれたり、いろいろ助けてくれたりします。
毛布をもらえた時の嬉しさは、言葉にできないほどのものでした。私の人生には悲しいこともいろいろありましたが、それもいつかは終わります。毛布も段々擦り切れていくので悲しいと思っていましたが、今日は新しい毛布をもらえて、嬉しさに変わりました。人生はそういうものだと思います。

マラウイ・56歳男性

マラウイを助けてくださりありがとうございます

(マラウイ・56歳男性)

姉が亡くなって2人の子どもを引き取っています。自分の子ども4人とあわせると、6人の子どもがいます。姉はエイズで1995年に亡くなりました。お金がないので、子どもたちを高校に通わせてあげられません。私はバイクにはねられたので足が自由に動かず、言葉もうまく話せません。
毛布は家に1枚もなく、困っていました。子どもたちは服にくるまって寝ていましたが、これからは子どもたちが毛布で寝ることができます。私たちを、マラウイを助けてくださりありがとうございます。

マラウイ・65歳女性

初めての毛布は神の恵みです

(マラウイ・65歳女性)

息子がいて42歳になりますが、足がマヒしていて話すこともできません。夫は亡くなりました。
9時に毛布の配付地に来るために、7時に家を出ました。我が家にとって初めての毛布です。神の恵みです。とても感謝しています。今はよくなってきていますが、以前は寒くて眠れないこともありました。夫を亡くして私も強くなりました。とはいえ、寒さにいつも悩まされていたので、とても嬉しいです。

マラウイ・63歳女性

受け取っていない方にも毛布を

(マラウイ・63歳女性)

今日は5時に出て3時間歩いてきました。夫と2人の子ども、長女の子どもと住んでいます。長女は乳がんで亡くなりました。孤児の子に毛布を使ってもらいたいと思います。その子は19歳になりましたが、学校には行かなくなりました。毛布はなく、ベッドシーツで寝ていました。毛布をもらえて感謝しています。
多くの方がまだ毛布を持っていません。私は幸せです。これからも毛布をおくっていただきたいです。まだ受け取っていない人も受け取ることができれば嬉しいです。

コンゴ・22歳女性

無償でこのようなものをくれる人に会ったことがありません

(コンゴ・22歳女性)

日本の皆さん、素敵な毛布を届けてくれて、ありがとうございます。日本コンゴ友好協会の皆さん、私を選んでくれて、ありがとうございます。このように無償で毛布をくださる人には、これまでお会いしたことがありません。毛布を集めて、送ってくださった皆さんに神仏のご加護がありますように祈っています。

コンゴ・22歳男性

私のことを思ってくれる人はいないと思っていました

(コンゴ・22歳男性)

私の両親は、5年前に私をおいてどこかへ行ってしまいました。私のことを思ってくれる人などいないと思っていた中で、今日、日本から届いた素晴らしい毛布をもらえました。日本の皆さんにたくさんの幸せが訪れますように。本当にありがとうございます。

マラウイ・マラウイ赤十字社ボランティア アイリーン・クゥバンベさん

皆さんの愛を伝えていきます

(マラウイ・マラウイ赤十字社ボランティア アイリーン・クゥバンベさん)

私は7年間、マラウイ赤十字社のボランティアをしています。毛布の配付にあたって、誰に渡すべきかという、受益者の選定を担当しました。受益者としては、まず孤児、そして障がい者や高齢者など、自活できない人を選んでいます。
私には4人の子どもがいます。夫は亡くなったので、私が子ども達を育てています。小学校で先生をしています。今日は校長先生に赤十字のボランティアをするので休ませてもらいたいとお願いをしたら、快く送り出してくれました。赤十字の支援として、学校も文具などの支援を受けているので、理解があるのです。子どもは11歳から18歳と大きいので、家を空けることに心配はありません。
これから一番寒い時期が始まります。何も持っていない人たちにとって毛布をもらうことはとても大きな事で、彼らの人生を変えるような出来事です。私の村にも困った人、何も持っていない人はたくさんいるので、彼らに手を差し伸べたい、彼らの手助けをしたいという思いでボランティアとなりました。
皆さんの運動にはとても感謝をしています。孤児など、社会的に弱い立場にいる人々がマラウイにはたくさんいます。皆さんはそういう人々への支援を続けてきてくださいました。これからも続けていただけるように祈っています。毛布をもらうことで、人生に幸せを感じられるようになった人が大勢います。
日本から届く毛布にはメッセージがついています。あのメッセージからは、皆さんの愛を示そうという気持ちが伝わってきます。私たちボランティアは、皆さんの愛を、毛布を受け取る人々に伝えていかなければいけないと思っています。「あなたは日本の人たちから愛されているんだよ」ということが伝われば、受益者は他の人を愛することができます。そのことをしっかりと伝えていきます。

マラウイ・17歳男性

(マラウイ・17歳男性)

83歳の祖母と暮らしています。両親は病気で私が10歳の時に亡くなりました。
私は今は学校に通っています。祖母は働いていませんが、お互いに助け合っています。私は作物(メイズ、キャッサバ、グローナッツ)を育てたり、売ったりしています。私には弟が一人います。小学5年生です。毛布がない夜は布(チテンゲ)で寝ています。良い生活ができるように、きちんと仕事につきたいです。医者になって、祖母を助けることが夢です。これからも支援を続けてほしいです。

マラウイ・MRCSボランティア アリック・マクリーン・ングウィラさん

大きな愛がこもった毛布を

(マラウイ・MRCSボランティア アリック・マクリーン・ングウィラさん)

MRCS(マラウィ赤十字社)でボランティアをして8年になります。ルンピに生まれて、2010年まで高校の教師をしていました。退職後はコンピューターを習ったり、パーマカルチャー、無農薬方法をアメリカで3カ月学んだり、キリスト教マインドのカウンセラーの勉強もしました。
毛布が各地で配付されるのを8年見てきましたが、人々の生活が向上していると感じています。肺炎を患って通院していた子どもが、毛布を受け取ってよくなっている様子も見ました。2015年からMRCSの評議員になり、配付地での活動で見聞きしたことを本部へ報告しています。この活動を人々と共に、できる限り続けたいと思います。
毛布のメッセージに、「日本から大きな愛をこめて」というのを目にしました。私も日本の方を愛しています。ルンピから大きな愛を皆さんにおくります。