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いまさら聞けない?!一食緊急支援について

Apr 29, 2023

みなさん、こんにちは!一食平和基金事務局のMです。

 今回は「一食緊急支援」について、一食事務局に入って日の浅い私が日ごろ気になっていたことを色々学んだので、皆さまにご紹介したいと思います。

 まず、緊急支援のスピードについてです。一般的に行われている義援金募金などに比べ、支援までのスピードが早いと感じていたので、違いについて事務局で聞いてみました!
 
 一般的な募金の場合、何かが起こってから①現地調査 ②支援計画立案 ③募金を開始 ④一定期間経過後、その時点での金額で支援。・・・と、このようなステップで支援が行われており、実際に支援金が現地に届くまで早くてひと月、ふた月はかかるそうです。

 一食緊急支援の場合、外部団体と連絡をとり、即座に支援を行っています。そのスピードはなんと、一週間程度!最短でということでしたが、とても早いですね。現地で本当に支援が必要なのは災害発生直後であり、迅速な支援を必要とする中でこのスピード感は支援実施団体にとって大きな励みになるそうです。

なぜこんなに早く動けるのか?それは、全国で取り組まれている日々の一食実践のお陰さまだと教えていただきました。必要な時にスグ出せる・・・。これは一食の最大の強みかもしれませんね。

 更に突っ込んでいろいろ聞いたのが、支援するものとしないものの線引きや、その判断のタイミングについてです。緊急支援の財源には限りがあるため優先順位をつけざるを得ないとのことで、国内については「大規模災害が起こった場合」に。国外については「規模が小さくても」支援の手が届いていない場合には支援しているとのことです。

トルコ・シリア地震

 特に優先度が高いのが途上国だそうで、国や自治体の力が小さいため支援から漏れている人々も多く、積極的に支援を行っているとのことでした。また、情報収集は国連機関や連携しているNGO、メディアからの情報をもとに、常時世界の状況を確認し、災害の規模は?・どの団体が動く?・適正な支援金額は?などを精査し、一食運営委員長の判断のもと、支援を行っています。判断のタイミングとしては被災規模や被害規模が概ね把握できる三日後(いわゆる72時間の壁)を一つのポイントとして置いているとのことでした。

ミャンマー避難民村 給食支援


 
 リアルタイムで情報を取りつつ、現地の団体と連絡を取り合っているというのも、支援の早さの秘密のようです。

 最後に聞いたのは、緊急支援以外にも自立支援のような支援は行っているか?ということです。いわゆる「持続可能な社会」にどれだけ貢献しているかを聞いてみました。

 支援のあり方として「緊急支援」として緊急事態の対応に続く「復興支援」があり、そこにも一食運動のご浄財は使われています。  復興支援として馴染みがあるのは福島で実施している支援ですね。うつくしまNPOネットワークというNPO法人と共に、東日本大震災と原子力発電所の事故の被害を受けた福島の復興に取り組むNPOやボランティア団体の活動に助成しています。

 海外では、内戦後に元々住んでいた場所に戻ってきた子どもたちの心のケアや、帰還した人々がきれいな水を得られる事業などにも支援を行ってきたとのことでした。  今回ご紹介することについては以上ですが、皆さまの一食運動の実践によって献じられた温かいご浄財が、国内外問わず様々な分野で幅広く、細部にわたって、しかも早く人々の救いに寄与していることを感じました。

 今後も積極的に祈りと実践をしていきたいと思います。ありがとうございました。