一食ブログBlog

スリランカの子どもたちはがんばっています!

Jan 22, 2022

一食平和基金の支援を受けスリランカで一食平和基金の支援を受けスリランカで「貧困地区への教育支援プロジェクト」を実施しているRissho Kosei Dhamma Foundationです。

私たちは、スリランカ国政府にローカルNGOとして承認登録されています。スリランカでの社会貢献そして人材育成の活動のひとつとして、貧困地域の学生たちに学用品の配布プロジェクトに取り組んでいます。

特にGrade 1 [(5)日本の小学校1年生] からGrade 13 [(17)日本の高校3年生]を対象に、学生一人一人に文房具や学業での必需品を提供し、これからの人材育成と教育支援を担っています。

2010年から開始し、昨年2021年まで10年以上活動を継続しています。

NGO事務局本部、各自治体や教育機関との連携をとりながら、毎年行われています。継続のおかげで今では私たちの活動が認知され、各自治体から情報提供がされるなかで、地域や対象校が精査されるほどになってきています。

私たちの活動の特色として、児童一人ひとりに学用品を手渡すことを大事にしています。

ほかのNGO団体も学用品配布などの事業をしていますが、学校に対する寄贈がほとんどで、一人ひとりに手渡される活動はまれであるというお話でした。たいへんありがたくこれからの励みになるお声です。

また一食を捧げる運動基金活動のおかげで毎年7月に予定されている家庭教育講演会の開催場所の提供など快く協力をいただき、一つの活動が点に終わらず、線そして面の活動に広がっていく関係を築きあげるにいたっています。

Kalutara District Ethanamadalla小学校授与式の様子。児童たち一人ひとりに学用品が手渡しされる。

 

Kalutara District Galleniyakanda小学校の様子。特設の屋外テントで授与式を行う。周りには父兄の姿も見られる。

 

この約10年間で延べ4000人近い学生たちに文房具などを寄贈してきました。

学校での児童とのふれあいの時間に「将来の夢はなに?」と問いかけます。

すると尋ねた児童全員が目をキラキラさせながら「学校の先生になる」「お医者さんになりたいんだ」「車に興味があるから自動車の整備士になりたいな~」などと一人ひとりが自分の夢を語ってくれます。

決して裕福とは言えない家庭環境や地域のなかで、自分の夢や目標を自信をもって語られる子供たちの言葉に、ボランティアをさせていただく私たちがたくましく生きる力を教えていただきます。

Ethanamadalla小学校
カウシカ アーカルシャーさん 16歳
10歳の妹と毎日片道5キロをいっしょに登校してきます。妹も私も文房具がもらえてとても喜んでいます。感謝しています。夢は大学を出て、銀行に勤めたいです。ありがとうございました。

 

Galleniyakanda小学校
ジャナニ パバサラーさん 9歳
弟も同じ学校に歩いて通っています。今日文房具をいただきました。たくさん勉強していきたいです。将来の夢は看護師になりたいです。今日はありがとうございました。

 

2021年支援活動をした学校で、子供たちにとってあこがれとなるであろう女性との出会いがありました。カルタラ県の訪問した学校でのこと。そこの卒業生がNGO本部の職員として、そして今は母校の補助講師をしていたのです。貧困地区ではあるが、その女性は努力の末、コロンボ大学(日本でいうと東京大学レベル)に入学して卒業後、地元出身校での講師を担っているのです。

その講師さんがおっしゃいました。「自分の努力次第で目標を叶えることができる。教育は子供たちの可能性を広げてくれることを信じます」と、熱く語って聞かせてくださいました。私たちの活動はまだまだ微力ではありますが、このように努力される学校関係者そして学生たちを支援できる社会貢献をこれからも続けていきたいと思います。

今後私たちも考えていかなければならないことがあります。

それは時代の変化に伴い、地域や学校また学生たちが欲するところは変化してきているのではないだろうか。学用品配布のみならず、もう少し柔軟性をもってほんとうに求められているところを調査していく必要があると思います。社会貢献と人材育成という視点はぶれずにより的を得て、一食基金が活用されていくことを願います。今後、関係機関とも連携を密にしながら、あらゆるネットワークを駆使し、スリランカ国内の社会貢献に役立つよう尽力してまいりたいと思う次第です。

今後も子供たちの夢や希望を叶えられる手伝いをさせていただきたい。

一食基金のあたたかいお慈悲に感謝申し上げます。

ありがとうございました。