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貧困地域への学用品支援プロジェクト(バングラデシュ)
Dec 08, 2024
現地ボランティアスタッフのコッラン・ボルア氏からの手紙
私の名前はコッラン・ボルアと申します。年齢は48歳で、職業はジャーナリストをしています。
私は、長い間、立正佼成会バングラデシュのNGO活動にボランティアとして携わっています。
この間、バシュカリ地区の貧しい小学生たちに学用品を配布したり、さまざまな貧困地域で医療サービスキャンプを支援できていることを大変嬉しく、そして誇りに思っています。
この活動を通じて、バンカリ地区の一般の人々はとても多くの恩恵を受けることができました。貧しい生徒たちは学用品を受け取り、学業に対する新たな意欲を持つようになりました。
また、医療キャンプのサービスを通じて、困窮した人々は自身の健康問題に意識を持ち、少しでも改善の手助けとなりました。将来的にも、この活動を継続して支援していきたいという意志を表明するとともに、立正佼成会バングラデシュのNGO活動が、私たちの地域で引き続き行われることを願っています。
〇事業の報告
一食平和基金と合同で「バングラデシュ貧困地域への学用品支援プロジェクト」を実施しているNGO法人立正佼成会バングラデシュのオヌズ・ボルアです。
この事業は、2021年1月から開始し、NGO立正佼成会バングラデシュとして初めての事業であり、現在4年目に入っています。
バングラデシュにおける教育の問題は深刻です。経済成長率だけを見ると大幅な向上が見られるものの、経済状況は少しずつ改善されてはきていますが、GNPはまだまだ低く、貧富の差が拡大しており、児童労働に頼らざるを得ない貧困層はいまだ多数を占めている状況です。労働を余儀なくされている児童・生徒は勉強したくても時間の制約がありなかなかできません。たとえ勉強する時間が確保できて学用品を購入できずにいる児童も多いのが現状です。国民の識字率76.7%(2022年バングラデシュ統計局)はそのことを明確に表しています。勉強したくてもできない児童・生徒に光を当てることは彼らに生きる希望を与えることとなり、バングラデシュ国の将来の発展に役立つものと私たちは考えています。
都市部でのスラム問題もありますが、貧困に悩む人々は農村部に多く見られます。私たちの財力にも限りがありますので、まずは近郊の貧しい地域の学校を三校選び、そこに通う児童生徒に学用品を贈ることを考えました。三校というのは支援する総生徒数を500人として考えると三校ぐらいになるからです。
また次に、何を支援するかの問題がありました。教師の方々、親御さん、そして直接の受益者である子どもたちの気持ちを中心に考えました。その結果、ノートや筆記用具とともに、それらを入れるバッグが一番必要なことが分かりました。そこでバッグとその中に学用品を入れて贈呈することに致しました。
<2024年2月7日 チッタゴンで行われた贈呈式の様子>
<学用品を受け取った方のメッセージ>
ジャンナトゥル・マワ (女子)(小学4年生)9才
本日、学用品を頂きまして、とても嬉しいです。心から感謝申し上げます。これからもっと一生懸命勉強を頑張って行きたいと思います。私は将来、医者になりたいです。私には姉妹が2人と兄が1人います。
デュラル・コール、(男)(小学5年生)12才
今日はとても嬉しいです。私は人生で初めて学用品のプレゼントを受け取りました。
これからはもっと真剣に勉強して、将来は軍隊に入隊したいと思います。
貧困層の人々の人数を数えると、確かに私たちの活動は大海の一滴かも知れません。
しかし、この活動を通して出会った子供たち、親御さん達、学校関係者、地域有識者の方々の輪が確実に広がっていき、バングラデシュの子どもたちの教育に少しでも役に立つものとなることを信じています。
お陰様で、一食平和基金運営委員会の皆さまには活動の継続を理解していただいています。私たちはこの活動を通して多くの方々と出会い、この輪をさらに広げていけるよう努力することをお誓い致します。
また、一食平和基金に募金して下さった皆さま方に心よりお礼を申し上げます。誠にありがとうございます。