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令和6年次「ドリーム・ギフト」活動報告
May 30, 2025
みなさん、こんにちは!一食事務局です。
昨年から始まった「ドリーム・ギフト」ですが、初めての試みにもかかわらず、大勢の日本のお子さんたちに参加をしていただきました!お寄せいただいた募金額は、1,867,149円。お手紙は1,353通にのぼりました。改めて、みなさんのご参加に感謝いたします。
みなさんの募金と手紙が、今なお戦火の中、避難生活を続けているウクライナの子どもたちへのギフトとなって届きましたので、本ブログで昨年の活動をご報告します。
まず、「ドリーム・ギフト」についておさらいします。この活動は、紛争下で大変な生活をしている子どもたちを応援するための取り組みです。日本の子どもたちが、みんなが幸せに暮らせるように祈ってお手紙を書き、一食を捧げる運動の実践に取り組んで募金します。募金は食事や文房具など、紛争下の子ども達が今一番必要としているものに形を変え、心を込めて書いた手紙(メッセージカード)と一緒に、ギフトとして贈ります。
初年度は、2022年2月の戦闘開始以降、空爆が続く中で、生まれ育った土地を離れ、家族と離れ離れになり、命の危険にさらされ、不安や悲しみを抱えているウクライナの子どもたちに「ドリーム・ギフト」を届けることにしました。
彼らが最も必要としているものは何か?一食事務局では、「できるだけたくさんの子どもたちに届けたい」という思いで、現地の配付パートナー団体や自治体の意見を聞いたところ、食料品、生活用品、学習用品など、数々の子どもたちが今、必要としているものがあがってきました。
話し合いの中で、私たち一食事務局の心に強く残ったのは、当時在日ウクライナ大使館支援物資コーディネーターを務めていたレーシャ・トカルさんの言葉でした。「食べものは必要ですが、子どもたちには形あるものを残したい」。ウクライナの子どもたちが、日本の子どもたちからの支援をいつまでも忘れないでいてほしいとのレーシャさんの願いが込められていました。
話し合いの結果、避難生活の中で、学校に通えていないウクライナの子どもたちがオンラインで授業を受けられるように、ノートパソコンをギフトとして贈ることが決まりました。
「ドリーム・ギフト」最初の年。どれだけの募金をお寄せいただけるのかわからず、はたして何台のパソコンを現地に送れるのか不安もありました。
しかし、そんな不安を大きく上回り、募集期間の3月1日から9月20日に日本の子どもたちから寄せられた募金は186万円、お手紙は1300通を超えました!本当にありがとうございました。
みなさんの募金で購入したノートパソコン100台と手紙の「ギフト」が、「ウクライナフードバンク連盟」のご協力により、ヴィーンヌィツャ州、フメリニツキー市、ハンセン町、ビロクラキン村の計100人の小中学生・高校生に届けられました。
ギフトを受け取ったウクライナの子どもたちの感謝のメッセージを ご紹介いたします。
・私たちにこのようなノートパソコンを贈ってくださり、本当にありがとうございます。どうか私たちのことを忘れないでください。
・これまで古いパソコンで勉強していましたが、この新しいノートパソコンのおかげで、宿題も取り組みやすくなり、オンラインでの授業も受けることができます。
ウクライナの子どもたちからは、お礼のお手紙が402通届きました。かわいいイラストや、日本語で綴られたメッセージカードもありました。
「ドリーム・ギフト」に参加した日本の子どもたちからも感想をいただきました。
・世界で苦しんでいる子どものためにどうしたらいいのかと思っていましたが、ドリーム・ギフトがあって良かったです。
・ドリーム・ギフトに参加してから、ウクライナのニュースをテレビで見ると、自分のお金がここに送られているのだと思い、今まで遠い国でしたが、近くに感じるようになりました。
「ドリーム・ギフト」は、日本の子どもたちが一食実践に取り組み、遠く離れた紛争下の子どもたちに心を寄せるチャレンジであり、子どもたち同士の心の交流による“つながり”を実感できる場所でありたいとの願いがこもった活動です。
この活動に参加し、協力してくださった日本とウクライナの子どもたちのおかげさまで、そうした、“つながり”が確かに生まれたように思いました。
今年は、「パレスチナ・ガザ地区」の子どもたちにドリーム・ギフトをお贈りします。
皆さまのご協力をお願いいたします。