一食ブログBlog

一食50周年記念イベント 「『心つながる』マラウイ交流会」ご報告!

Oct 15, 2025

みなさん、こんにちは!一食事務局です。

 

9月14日に開催した「心つながる」マラウイ交流会についてご報告いたします!

今回の交流会は、前日の事業報告会に続き、アフリカのマラウイでHIV/エイズ(DREAM)事業を担当している、聖エジディオ共同体の方々をお招きして、オンラインで実施いたしました。

 

交流会のプログラムは、東北支教区のBさん、Tさんによる「一食を捧げる運動」の精神や取り組みの発表から始まりました。 続いて、学林光澍生のKさん、Tさんよりマラウイの生活や文化に関するクイズが出題され、参加者はマラウイについての理解を楽しく深めることができました。

 

                                 

その後、HIV/エイズ事業の担当者である医師のハワ・ママリ・サンガレさんより事業についてご報告いただきました。DREAM事業が、患者の病気を治すことだけを考えるのではなく、その患者の心や暮らしぶりも見守り、患者の家族にまで寄り添うケアをしていくこと、そして地域社会に働きかけ偏見をなくす努力をしていることなど、同事業が重視して取り組んでいることについてお話しくださいました。サンガレさんは最後に、「立正佼成会の支援は遠くマラウイにまで届いていて、クリニックでの検査や薬を母親に届ける地域訪問活動、子どもたちの勉強を支えるおやつ、そして嵐に襲われた時の避難所で子どもを温める毛布にまで役立てられています。これこそが『心がつながる』ということです」と感謝の言葉を述べられました。
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 レティシア・ムクワパタさんは、HIV陽性の当事者でありながら、他の陽性者・エイズ患者をボランティアとしてサポートするアクティビストです。今回の来日プログラムでは、ご自身の経験を発表してくださいました。2004年、10代であったムクワパタさんはHIVに感染したと分かったとき、恐怖と偏見に苦しむ中でDREAMプログラムに出会い、人生が変わったそうです。多くの人の愛情に支えられながら、薬だけでなく、人間としての尊厳を与えられ、希望と健康を取り戻されました。ご自身の経験をもとに、現在は、患者の在宅ケア訪問に励みながら、偏見の解消や正しい服薬の継続のサポート、女性と子どもの生活の質の向上に尽力されています。そして、「立正佼成会の皆さんからの寄付が、エイズ患者のつらい日々を支える温かな励ましの声となり、人々に「再出発のチャンス」を与えています」と感謝の気持ちを伝えてくださいました。

(お二人の発表内容については、「9月13日一食事業報告会」の報告ブログ記事もぜひご覧ください)

 

 

その後、お二人の報告者に対して、江戸川教会のSさんと福井教会のIさんがインタビュアーとして質問を投げかけ、サンガレさんやムクワパタさんにお応えいただきました。返答の中では、事業に取り組むなかでの患者さんとの葛藤や喜び、そして今後の夢についても語られ、有意義な対話の時間となりました。

 

プログラムの最後は、サプライズプレゼントの時間でした!参加者より寄せていただいた、エジディオの皆さんへの応援メッセージが花びらの形のカードに英語で綴られ、大きな桜の木を満開に彩りました。この桜の木は日本からのプレゼントとして、サンガレさん、ムクワパタさんにマラウイにお持ち帰りいただき、DREAM事業の施設に掲示される予定です。受け取られたお二人は、大変感激されていました!

 

エジディオの皆さんと全国から参加してくださった佼成会会員の皆さんが、距離を超え、宗教や文化の違いを超えて、互いに想い合う、温かさに満ちた「心つながる」交流会となりました。

みなさま、ありがとうございました。

 
 

参加者の皆さんから届いた感想をお届けします。

・微力ながらコツコツしている一食募金が、どのようにお役に立っているかを学ぶことができました。そして、感謝して下さっていることを知り、大変有難く嬉しくなりました。これからも続けていく意欲につながりました。

・地区の皆さんから、一食平和活動になかなか協力して頂けないことが、悩みでした。しかし、交流会に参加し、諦めずに声かけを続けていく勇気を頂きました。

・おやつ代わりのスイカひとつとっても、水分やビタミン補給を含めた体調チェックの時間になる事が、単なる食事の時間ではないということが衝撃でした。今まで以上に食べ物を含め、今、手にできている物を大切にしなくてはいけないと気づかせてもらいました。

・マラウイの方が、完璧にしてあげられないことへの葛藤を抱えながら努力されていることに、感銘を受けました。

・薬を飲める事で安心が出来るのに、飲まずに祈るだけで治ると信じている人に対しても、医療と心のケアをして下さるお2人が素敵。

・HIVにかかってしまった女性に対して家族までもが差別的な言葉をかけることに驚きました。偏見や差別がなくなってほしいと思いました。学校では子ども1人1人の名前を呼んであげることが大切だという話を聞き、小さなことから行動することが大切だと感じました。