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私は一人ではないと気づいたとき、再び未来が見えてきました~モニカさんからの手紙~
May 01, 2026

こんにちは。私はモニカ、27歳です。私はマラウイで、HIVに感染した状態で生まれました。まだ赤ちゃんだった頃に両親は亡くなり、同じくHIV陽性者の祖母に育てられました。
長い間、私は自分の病気のことを知りませんでした。祖母は私にその事実を伝えることができなかったのです。私はなぜなのかよく分からないまま、ずっと薬を飲み続けていました。
13歳のとき、ようやく本当のことを知りました。そのとき私は、怒りや戸惑い、そして絶望の気持ちでいっぱいになりました。自分の人生はもう終わってしまったのだと思い、治療をやめてしまいました。
すべてが変わったのは、祖母がDREAMプログラムのスタッフに相談したときでした。私はカウンセリングを受け、ティーンクラブ(若者の交流グループ)を紹介されました。そこで、私と同じようにHIVと共に生きる若者たちと出会い、初めて私は自分が一人ではないのだと気づいたのです。
ティーンクラブでは、心の内を話すことができ、お互いを支え合いながら、なぜ毎日きちんと治療を続けることが大切なのかを学びました。少しずつ、私は希望を取り戻していきました。そして学校に戻り、勉強に励み、無事に卒業することができました。
今、私は5歳になるかわいい子どもの母親です。子どもはHIV陰性で、それは私にとってとても誇らしいことです。受けてきたケアや治療、そしてサポートのおかげで、私は健康に暮らし、家族の世話をすることができています。
DREAMプログラムは、私に薬を与えてくれただけではありません。知識と友情、そして未来を与えてくれたのです。
感謝をこめて
モニカ
聖エジディオ共同体が「一食平和基金」の支援を受けて実施した「マラウイにおけるHIV保健医療および出生登録制度の強化」事業についてご報告します。
マラウイは、サハラ以南のアフリカで最も貧しい国の一つです。多くの人々が農村地域に暮らしており、十分な医療を受けることが難しい状況です。HIV、結核、マラリアといった病気は今もなお広く見られます。さらに、高血圧、子宮頸がん、てんかんなどの慢性疾患も、社会的に最も脆弱な人々の間で増えています。
現在、マラウイでは約98万人がHIVとともに生きており、その中には多くの子どもたちも含まれています。以前に比べて治療を受けられる機会は増えていますが、貧困、遠く離れた医療施設、そして疾病に関する情報不足などにより、適切な医療を受けられない人がまだ多くいます。
この事業を通じて、聖エジディオ共同体はDREAMプログラムや地域のパートナーと協力し、ドーワ地区の医療サービスの強化に取り組みました。無料のHIV検査、カウンセリングおよび治療が提供され、特に妊婦、子ども、そして他の慢性疾患を抱える患者への支援に重点を置いています。


また、HIVとともに生きる人々に対して、高血圧、糖尿病、子宮頸がんなどの検査や治療も行っています。これにより、病気の早期発見と重い合併症の予防につながっています。
健康教育もこの事業の重要な柱です。衛生面の大切さ、栄養バランスのよい食事、健康的な生活習慣、病気の予防について説明する健康講座が毎日行われています。こうした活動によって、人々は自分自身の健康をよりよく守れるようになります。
またHIVとともに生きる思春期の若者に対しては、「ティーンクラブ(若者の交流グループ)」を通じた特別な支援が行われています。ここでは若者たちが集まり、経験を分かち合い、互いに支え合いながら、正しく治療を続ける方法を学び、自分の将来に対する自信を深めています。

この事業では、医療活動と並行して、「BRAVO!」プログラムを通じてバラカ地区で出生登録の強化にも取り組んでいます。マラウイでは多くの子どもが出生証明書を持っておらず、そのことが教育、医療、社会的支援を受ける際の障害となっています。
この事業では、啓発活動、迅速な出生登録、そして出生証明書の直接交付を支援しています。病院で出生証明書を直接発行する仕組みが導入され、母親が出産後すぐに証明書を受け取れるようになったことが大きな改善点として挙げられます。


出生登録推進キャンペーン「BRAVO!」のスタッフと出生証明書を手にしたお母さんたち
2023年だけでも、この制度によって約13,000人の子どもが出生登録を受けました。
この事業全体では、医療サービスの改善を通じて1,600人以上の患者を直接支援するとともに、出生登録や地域での啓発活動を通じて何千もの家族を支援しています。
医療、予防、健康教育、そして法的身分の保障を組み合わせることで、この事業はHIVの感染拡大の抑制、長期的な健康の改善、そして子どもの権利保護に貢献しています。そして、2030年までにエイズ感染を終結させるというマラウイの目標実現の柱となっています。
