一食ブログBlog

南スーダンから届いた小さな手紙~国連WFP学校給食支援~

Jun 15, 2026

私は南スーダンに住む、小学8年生のバキタ・アブデル・マゴクです。

私が一番好きな教科は理科です。
将来は医者になって、地域の人たちを助けたいと思っています。

でも、学校に来るまでの道のりは、簡単ではありません。
家は遠くて、朝ごはんを食べられないまま歩いてくる日もあります。

そんな私にとって、学校で食事がもらえることは、本当に大きな支えです。
その給食が、その日の食事になることもあります。
時には、それが一日で唯一の食事になることもあります。

食事があることで、子どもたちは学校に来るようになります。
もし給食がなかったら、通えなくなる子もいるかもしれません。
でも今は、たくさんの生徒が学校に通っています。

学校では勉強だけでなく、菜園での活動も学んでいます。
種のまき方や、植物への水のあげ方など、野菜を育てる方法を教えてもらっています。

雨季になると、家でも菜園を作ります。
オクラやカボチャ、トウモロコシを育てています。
今年は、学校で学んだことを活かして、もっとたくさん育てたいと思っています。

いつか医者になって、たくさんの人を助けたい。
その夢に向かって、私は今日も学校に通っています。

バキタ

バキタちゃん

バキタちゃん © WFP/Eulalia Berlanga

国連WFPが提供した昼食を楽しむ子どもたち

国連WFPが提供した昼食を楽しむ子どもたち © WFP/Eulalia Berlanga


一食平和基金のご支援を受け「南スーダン学校給食事業」を実施する、WFP国連世界食糧計画の公式支援窓口である認定NPO法人・国連WFP協会の森田と申します。一食平和基金の皆様からの継続的なご支援に、心より感謝申し上げます。

【南スーダンの子どもたちを取り巻く現状】

国連WFPが活動する南スーダンでは、教育を取り巻く状況が依然として厳しいままです。

南スーダンは、世界でも有数の識字率が低い国の一つであり、人口のわずか3人に1人しか読み書きができません。さらに、約280万人の子どもたちが学校に通えていないとされています。

こうした状況の中で、WFPが提供する学校給食は、教育を支えるうえで極めて重要な役割を果たしています。

WFPの学校給食プログラムは、子どもたちが1日に少なくとも1回、栄養価の高い食事を確実に摂ることができるようにするものです。これにより、就学率や出席率、在学率の向上に大きく貢献しています。

また、空腹を和らげることで授業への集中力が高まり、学業成績の向上にもつながっています。同時に、子どもたちの健康や成長を支える重要な役割も担っています。

とりわけ女子にとって、この支援は大きな「人生の転機」となり得ます。
給食が提供されることで、親は娘を早期に結婚させるのではなく、学校に通わせ続けるという選択をしやすくなります。

南スーダンでは、早期結婚はいまだに一般的な課題の一つであり、教育の機会を奪うだけでなく、早期妊娠のリスクも高めてしまいます。
学校給食は、こうした負の連鎖を断ち切る一助となっています。

さらに、毎日の食事を学校でまかなえることは、家庭にとっても大きな支えです。昼食を用意する経済的負担が軽減されることで家計の余裕が生まれ、結果として貧困の緩和にもつながっています。

一食の支援が、子どもたちの「学びたい」という気持ちと未来をつないでいます。
この小さな一歩を広げていくために、あたたかいご支援をいただけましたら幸いです。