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奨学金プログラムのおかげで大学を卒業することができました! ダニカさんからの手紙
May 14, 2025
BCYFIの奨学金プログラムにより2023年次に大学を卒業されたダニカさんからのお手紙をお届けします。
BCYFIの奨学金のおかげで、大学を卒業することができました。 経済的な支援をいただけたことで肩の荷が下り、すべての時間と努力を学業に費やすことができました。その結果、学校でのアクティビティに集中することができ、優秀な成績を修めることにつながりました。またBCYFIのコミュニティに参加したことで、様々な背景を持つ人々と交流する機会も得られました。1年目には平和のシンポジウムを通して、同年代の日本人学生と知り合うことができました。このイベントは、自分のコンフォートゾーンを飛び出すようなアクティビティが用意されており、コミュニケーション、チームワーク、相互理解といった能力を養うことで、自己の成長と、専門職を目指す私の人格形成に役立ちました。
奨学生選ばれたことは大変光栄なことです。学業における成功を修めることにとどまらず、社会に貢献できるよう邁進することを誓います。皆さんのお陰で今の私があります。皆さんには感謝の気持ちで一杯です。
ダニカ・モニーク・V・アンドゥヤン 土木工学科 構造工学専攻 2023年卒業
<事業報告>
立正佼成会とバターンキリスト教青年会(BCYCC)は、長年にわたり使節団派遣やホームステイなどを通して交流を図ってきましたが、1981年にバターンキリスト教青年財団(BCYFI)が創設されてからは、立正佼成会とBCYFIとの合同事業として、バターン州の貧困家庭の青少年に対する奨学金プログラムやバターン職業訓練学校に対する教材・機器の贈呈などを行ってきました。
現在は、貧困家庭の優秀な学生に対し修学支援を行う奨学金プログラムとバターン図書館・青少年人材育成センター(BLYDC)運営の二つの事業を実施しています。
奨学金プログラムでは、ただ奨学金を給付するだけではなく、スタッフによる定期的な家庭訪問や奨学生本人との面談、また奨学生同士でも上級生が下級生の学校生活をケアするなど奨学生が学業に専念しやすい環境づくりとサポート体制が整っているため、他と比較しても人気が高い奨学金プログラムとなっています。
これまでに排出した卒業生の数は400名以上にのぼり、現在は行政職員や研究者、学校、銀行等、様々なフィールドで活躍しています。
2024年度は4年生3名が無事に卒業し、本年は新たに9名の新入生を奨学生として採用しました。またここ数年の過去の奨学生の中には、卒業後にアルバイトで資金を貯め、ステップアップのため受験した政府認定の技能試験で、全体で4位の成績を修め合格した方もいました。
またもう1つの事業であるバターン図書館・青少年人材育成センター(前身はバターン図書博物館)は、「子どもたちに本を読む楽しさを味わってもらいたい」との願いのもと、一食平和基金の支援を受けて、1985年4月8日にバターン州で初めての図書館として開館しました。
2020年12月、州の区画整備のためバランガ市ドーニャフランシスカ地区に移転してからは、技術的・学術的な専門書や学位論文などに特化した蔵書を提供しているほか、従来の図書館機能に加えて多目的室や製図室などを備えたセンターとして運営しています。
空調システムやインターネット環境の改善を検討するなど、今後は学生だけでなく「地域社会・コミュニティの交流の場」としても広く活用してもらえるよう、利用しやすい場所づくりを目指しています。