一食ブログBlog

給食で子どもたちの心身に栄養を ~マラウイ赤十字社より~

Sep 30, 2022

皆さんこんにちは! 突然ですが、皆さんは「学校給食」という言葉から何を思い浮かべますか? 好きだった給食のメニューや苦手だったメニュー、給食の時間に過ごした思い出など、一言に「学校給食」と言っても様々かもしれません。 一食を捧げる運動では、マラウイ赤十字社からの要請を受けて、学校給食事業を支援しています。アフリカ・マラウイの地で行われている「学校給食」ではどのようなことが行われているのでしょうか。マラウイ赤十字社より報告書が届きましたので、皆さんにお届けします! マラウイでは農業で生計を立てている家庭が多く、市場に農作物を出して収入を得る、また収穫した農作物で家庭の食卓を賄うことが生活の基盤です。しかし近年の気候変動や害虫の出現により、十分な食糧が手に入らないことがあります。そこで影響を受けるのが子どもたちです。家庭で十分に食事を摂ることができず、学校へ行くことができない、退学してしまう子どもたちが増えています。 このことを受け、マラウイ赤十字社では、マラウイのルンピ地区で学校給食事業を実施しています。2021年から2022年にかけては、チンヨロ小学校・保育園、コムベジ小学校・保育園にて事業を実施しました。 事業内容としては、事業を実施する保育園・小学校それぞれで、学校菜園を行い、給食の食糧を育てる、そして学校でお粥を作り、給食として子どもたちへ配付するというものです。ただ給食を提供するだけでなく、菜園も行っているのは、保護者が菜園での野菜づくりに協力することで、栄養に関する知識を身に着けてもらうことに加えて、支援が終わっても自分たちで給食に必要な食糧を収穫していくことも視野に入れているからです。 (写真:事業地で育てている食糧と育てているメンバー) ここ数年で大きな成果が見えてきています。子どもたちの栄養状況が良くなり、学校や保育園を欠席する子どもたちが減少していること、小学校の退学率が減少していること、そして、小学校では、進学先での成績優秀者に学校給食事業を受けた子どもたちが多く含まれていることが分かりました。事業実施によって多くの成果が出ていることがとても嬉しいです。 ここで、マラウイから届いた声を紹介します。 ——————————————————————————————————— チソモ・ムワルワリさん(12歳/男性) コメント:お粥で栄養を十分に摂れているので、学校を休まなくなりました。支援してくれている皆さん、ありがとうございます。 メアリー・マテヨさん(8歳/女性) コメント:給食のお粥はおいしくて、とても栄養があります。ありがとうございます。 ベンソン・ガワニさん(45歳/男性) コメント:この事業では、マラウイ赤十字社、学校や保育園の先生、自治体と一緒に保護者も活動に参加しています。親として、菜園作りができ、子どもたちの栄養状態を良くできることを嬉しく思います。 ——————————————————————————————————— これだけの成果が出ているのは、日頃、コツコツと一食を実践してくださっている皆さんのご支援があってこそです。いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 #アフリカ #マラウイ #学校給食