教育・人材育成 Education and Human Development

NGO切磋琢磨応援プロジェクト

特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター

本プロジェクトでは、NGOワーキング・グループの展開と、NGOコミュニティサイトの開設・運営を行います。これらを活用することで、各NGOが課題解決のために「切磋琢磨」し、SDGsの達成に向けて役割を発揮している状態を目指します。
【NGOワーキング・グループ】
ワーキング・グループ(WG)制度の広報・参加募集を行うことで、WGの設立・運営支援を行います。NGOがWGを立ち上げ、自主的に運営することで、組織の共通課題について情報交換・学習を行い、活動を促進し、協力して改善を図ります。
【NGOコミュニティサイト】
NGOの所在地や人員数にかかわらずNGO情報にアクセス、活用できるサイトの開設・運営を行います。

背景

2015年の国連総会にて採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現のためには、途上国・先進国や営利・非営利を問わず、国際協力に関わる様々なアクターが連携・協力して問題解決に取り組むことが必要であり、NGOも役割を果たすことが期待されています。
しかし、NGO自身が活動を持続・発展させ、各NGOがより多くの市民の参加を得て、成果を生み出す活動を行うためには、NGOの組織基盤強化が必要です。

NGOの組織基盤強化の課題は、「人材」「資金」「情報アクセス」「ガバナンス」など複合的に絡み合っているため、特定のテーマや課題を組織の壁を越えて、情報共有・提言・啓発活動を自主的に進められる体制作り(WG制度)を本プロジェクトでは推進しています。
このWG制度を推進し、根付かせる事で、NGOの組織基盤強化を図り、様々なアクターと連携しながらSDGsの実現を目指します。

受益者の声

山田直樹氏

山田直樹(役職:連携グループ コーディネーター)

「子どもと若者セーフガーディング」のWG立ち上げ支援、セミナー等を開催して

数年前にある海外NGO職員が支援現場で不適切行為を行った事がメディアによって明るみに出た事をきっかけに、日本NGO内でも二度と支援従事者による被害を出さないために対策や規定作成を早急に進めるべく、本テーマでWGが立ち上がりました。本テーマは日本国内だけではなく、他の国々でも新しい概念と取り組みであり、日本国内では、NGO約13団体で構成され、団体での取り組み状況からどのように対策を講じていくべきかを2ヶ月に1回程度議論してきました。

その中でも、不適切行為(性犯罪やネグレクト等)を行った人、行ってしまう可能性のある人(職員、ボランティア等、団体に係る全ての人)をどうやって事前に抑制、または事後対応していくのか、等の話もされ、日本の法律を学びながら議論することも必要になってきています。

子どもと若者のセーフガーディングセミナーにて

本テーマは、世界的にもまだまだ模索しながら取り組みが進められている現状で、NGO業界、国際協力業界の中でもまだまだ認知度は低いです。

新しい取り組みに対して、担当者として関われる事はやりがいを感じつつも、他のWGメンバー同様学びながら、お互い切磋琢磨しながら、日本国内でも啓発、その他取り組みを進めていきたいと思います。