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アフリカへ毛布をおくる運動(マラウイ)
アフリカへ毛布をおくる運動推進委員会アフリカへ毛布をおくる運動では、マラウイで困難な状況にある方々が寒い季節の夜も温かくして過ごせるように、マラウイ赤十字社(MRCS)と連携して毛布を届けています。
MRCSは1966年、社会的立場の弱い人々の生活向上と支援を目的として設立された団体で、輸血や災害支援、難民支援など、様々な活動を行っています。多くのボランティアがMRCSの活動を支えており、子どもの頃に毛布を受け取ったことから、MRCSのボランティアとなった青年もいます。日本とマラウイの人々の思いやりの心が、毛布を受け取る方に届けられています。
背景
標高1100mを超える高地に位置するマラウイは、最も寒い冬(6~7月)の夜には5~6℃まで冷え込むことがあります。簡素な家屋に住む地域住民、とりわけ子ども、高齢者、慢性疾患患者などにとっては、非常に厳しい環境です。
しかしながら、マラウイには毛布1枚を手に入れることが難しい家庭がまだまだあります。原因の一つとして、気候変動に起因する干ばつや洪水があります。マラウイの労働人口の約80%が農業及び農業関連事業に従事しています。天水農業を軸としているため天候の影響を受けやすく、干ばつや洪水によって水や食糧不足が起こると、日々の食べ物を手に入れることも困難になります。
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またHIV/エイズの問題もあります。マラウイのHIV/エイズ感染率は、治療支援と感染予防の取り組みにより減少していますが、現在も推定100万人を超えるHIV感染者がいます(2014年National Aids Commissionの報告書より)。HIV感染者は免疫が低下し、結核などの感染症の感染リスクが高くなります。また、エイズを発症して死に至るケースも依然として多く、それが孤児の問題につながっています。
アフリカへ毛布をおくる運動では、マラウイの中で特に毛布を必要としている方々へ、毛布を届けています。
受益者の声
ゼネビアさん
ゼネビア(年齢不詳)
夫を結核で亡くし、今は親を結核で亡くした3人の孫と一緒に暮らしています。
これまで寝る時には、腰に巻いている薄い布を使っていました。これからは温かい毛布で寝られるため、なんて幸せなのだろうという思いでいっぱいです。今は一番幼い孫と寝ているので、今晩から二人で毛布を使いたいと思います。
私も年老いてしまって、私だけでは畑で野菜を育てていても、孫のための食べものも十分ではありません。3人の孫を養っていかなければならないというのは、とても大変です。畑から作物が採れたときには、ほっとします。
日本の人たちに伝えてください。高齢の女性が孫と一緒に、今頃は温かい毛布にくるまって寝ることができています。ありがとうございました。