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夢は達成できる バターン青少年人材育成事業
Sep 14, 2021
一食平和基金と合同で、「バターン青少年人材育成事業」を実施している、バターンキリスト教青年財団(BCYFI)の理事長のアナ・マリア・バンソン・トアソンです。この事業では、フィリピン・バターン州在住で貧しいながらも、未来のある若者が大学教育を受けることができます。社会的に弱者の立場である彼らにとって、人生を変える最大のチャンスは、能力と自信を高め、経済的に安定し、社会的に貢献できる夢を実現できるような大学教育を受けることです。
長年にわたり、新しい奨学生とその家族とのオリエンテーションを行うたびに、この奨学金は、立正佼成会のみなさまが一食を抜き、その分の食事代を一食平和基金にお布施をする「一食を捧げる運動」によるものであることを伝えてきました。私たちはこの行為を単なる寄付ではなく、日本の友人たちの犠牲の上に成り立っていると考え、より深い意味を込めて伝えています。それを伝えることにより、BCYFIの奨学生は、大学教育を受ける際、頂いている資金源に感謝することを常に念頭に置くことになります。勉強し、一生懸命働くことでしか、受けた支援や援助に報いることはできないと思います。
バターンキリスト教青年会(BCYCC)ファミリーとBCYFI奨学生を代表して、立正佼成会の揺るぎない支援と揺るぎない信頼、そして40年以上にわたる友情と相互協力に、心から感謝の意を表したいと思います。どうもありがとうございました!
卒業した奨学生からの声(カバナ夫妻より)
私たちは、BCYFIの最大限の支援と立正佼成会の一食を捧げる運動に対し心から感謝申し上げます。皆さまの寛大さと優しい心があったからこそ、今日の私たちがあるのです。
コンニチハ。私は、ネルビン・P・カバナ技師です。1999年から2004年までBCYFI奨学生として在籍し、機械工学の理学士号を取得および機械技師免許試験に合格しました。
当時、私には高校生と大学生の2人の兄弟がいたため、私が大学に通うには十分な収入はありませんでした。しかし、私は、大学を卒業し、仕事に就けば家族を大いに助けることが出来ると考え、進学を強く望んでいました。そんな時、BCYFIの奨学金制度について知り、希望が膨らみ、喜んで応募しました。私の祈りが通じ、私は誇り高きBCYFI奨学生となりました。また、BCYFI奨学生としての特典は、学費や月々の手当の他に、立正佼成会の友人がバターンを訪れる度に出会えることでした。式典などに参加して、日本人とフィリピン人の友情を彼らと一緒に祝いました。幸運なことに、ここで生涯の伴侶となる女性と出会い、卒業後はお付き合いすることになり、現在は妻となっています。
私は、マリクリス・P・バルデカーニャスです。ネルビン・P・カバナの妻であり、1999年から20003年までBCYFI奨学生として在籍し、会計学士号を取得および公認会計士(CPA)の資格試験に合格しました。
当時、私には大学、高校、小学校に通う3人の兄弟がいました。全員が学生だったため経済的に少し大変でしたが、そんな中でも私たちに教育を与えようとしてくれた両親に感謝しています。BCYFIの奨学金を得たことで、学業を終えることができました。BCYFI奨学生であることで奨学生の仲間と出会い、仲間意識を育み、立正佼成会の友人を迎え入れ、お互いの価値観や豊かな文化を共有することができました。また、2013年に日本への親善ツアーに参加する機会を得ました。このツアーが私の人生にもたらした最も重要な影響は、「与えること」と「分かち合うこと」でした。
努力と忍耐の結果、私たちは今、バランガ市の質素な家で快適な生活を送っており、家族や地域社会、そしてユニセフにできる限りの支援を続けています。しかし、このような夢を実現するには、私たちがまだ奨学生であった頃に若い心に植え付けられた規律と価値観がなければできませんでした。私たちが恵まれているのは、皆さんが私たちに学ぶ機会を与えてくれたからです。夢は達成できるものであり、恵みは共有されるべきものであるということです。立正佼成会が夢の実現に向けて努力しているすべての若いBCYFI奨学生に、分かち合い続けてくださる献身のように、私たちも寄付を通して人々の人生をより良くすることが出来ると信じています。
私たちは、あなた方の献身に心から感謝しいたします。あなた方のお心に報いるために、知っていることは、与え、分かち合い、他の人々を思いやります。
マラミング マラミング サラマポ!(どうもありがとうございます。)