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令和6年9月度 緊急支援3件のご報告

Sep 26, 2024

今回は、9月に一食平和基金運営委員会にて決定がなされた、3件の緊急支援についてご報告いたします。

 (1)パレスチナ・ガザ地区における子どもの栄養に重点をおいた緊急支援

支援団体 : 特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC

支援金額 : 500万円

活動概要 : 

・2歳以下の子ども(250 名以上)の健診を実施し、栄養失調予防用のミルクや高カロリービスケットを配布するとともに、母親への個別カウンセリングを行う。
・ガザに入る救援物資が不足する中、入手可能な食料などの高騰が深刻であることから、避難民世帯(100 世帯)を対象とした現金給付支援を行う。
・パレスチナ医療救援協会と共同により、すでにガザ北部に乳児用の粉ミルク4,000 缶を支援したが、今後も継続的な協働に向けて調整する予定。

子どもに栄養補助剤を与える母親 (Ⓒ日本国際ボランティアセンター)

 

(2)ポーランド、クラクフにおけるウクライナ避難民支援事業

支援団体 : 特定非営利活動法人 日本チェルノブイリ連帯基金(JCF

支援金額 : 300万円

活動概要 :

・ウクライナの戦闘地から、隣国ポーランドクラクフに避難している母子たちへの基礎的な食糧・生活用品・学用品などの配布と、緊急健康チェックの費用を支援する。

 <背景>ウクライナでは、男性は国に残り戦闘に加わっているため、女性と子ども、高齢者、ハンディキャップをもつ方を中心とした経済力の弱い人々が国外に避難している現状がある。

月に一回 子ども達も支援品の搬入を行っている (ⒸJCF)

 

(3)ミャンマーの国内避難民及び地雷犠牲者支援

支援団体 : 特定非営利活動法人 地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL

支援金額 : 100万円

活動概要 : 

・避難先で困窮する戦争・地雷犠牲者に対する医療サービス・社会復帰支援を提供し、安心に暮らせる環境の回復を目指す。
・医療施設へのアクセスが困難な僻地に避難している市民を対象に、 医療チームによる移動診療、医薬品、子どもたちへの補助栄養食の配給などを行う。
・年々増加している地雷犠牲者の中でも、子どもの犠牲が増えている現状に鑑み、子どもたちに地雷の危険性を周知する教材の作成を支援。

 

<背景>2021 2 1 日のクーデター以降、ミャンマーでは、激化する紛争により、全国で約300 万人以上の人々が住居を追われ、人道支援を必要としている人々は1,800万人を超えている。 政府軍の使用する地雷は各地に住む民間人に大きな被害をもたらしている。2023 年中に対人地雷や不発弾の犠牲になった民間人は確認されただけでも1,052 人となり、前年度の3 倍近くに上った。地雷を危険なものとして認識することが難しい子どもたちの犠牲も多く、地雷という武器に関する知識のない子どもたちが不用意に触れてしまう事故も多発しているため、危険を回避するための教材作りが急務となっている。

ホヤ村 週に1度の給食の風景 (提供・地雷廃絶日本キャンペーン