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レバノンのパレスチナ難民キャンプからゆめポッケ配付のご報告

Dec 12, 2023

レバノンのパレスチナ難民キャンプで、ゆめポッケを配付してくださっているパートナー団体「社会福祉と職業訓練のための全国協会(NISCVT)」から、今年の報告が届きました。
2023年は78の幼稚園で11,560人の子ども達にポッケを届けてくださいました。

◇概要
レバノンには70年以上前から約20万人のパレスチナ人難民が暮らしています。加えて、シリア内戦以降は多くのシリア人が避難しており、人々は経済的にも社会的にも非常に厳しい生活環境に直面しています。
こうした中、NISCVTは、パレスチナ人とシリア人のすべての子ども達を幼稚園と補習クラスに入学させています。私たちの目的は、子ども達が学習スキルを習得できるように支援し、感情面および生活面の問題を克服できるよう、さまざまな活動や意識向上プログラムへの参加をサポートすることです。
立正佼成会の支援のおかげで、私たちは毎年、レバノンのすべてのパレスチナ人キャンプのさまざまな幼稚園に在籍するすべての幼稚園児にゆめポッケを届けることができました。ゆめポッケの一つひとつに、色とりどりのクレヨンや人形、おもちゃ、ノートなどの素晴らしいプレゼントが詰まっています。ゆめポッケは、パレスチナの子ども達の願いを満たします。子ども達に幸せをもたらし、彼らに笑顔をもたらしてくれます。

◇現地からのメッセージ
名 前:アシナト・アフマド・ウルワン
年 齢:5歳
性 別: 女性
メッセージ:
私はアトファル・アルバレド幼稚園のアシナト・アハマド・ウルワンです。私はパレスチナ人で、お父さんとお母さん、そして4人の兄弟と一緒にナハル・エル・バーリド難民キャンプに住んでいます。
皆さんからの、このカラフルな夢のようなバッグを受け取ることができて、とても嬉しかったです。このプレゼントは私たちにとってサプライズでした。
私は筆箱とかわいい小さなノートが気に入っています。私の兄弟はボールが好きで、姉妹はキッチンツール(料理の道具)が大好きです。来年は、もっとノートやクレヨンが入っているといいなと思います。なぜなら、お父さんは無職で、子どもが必要なものを手に入れることがとても難しく、私たちにノートやクレヨンを買ってあげることができないからです。
パレスチナ難民キャンプで暮らす私たちを喜ばせるために、努力してくれた皆さんに感謝しています。

アシナト・アフマド・ウルワン

名 前:ザラー・ガズワン と サラ・ガズワン(双子)と妹
年 齢:ザラーとサラは5歳、妹は3歳
性 別:女性
メッセージ:
私たちはシリア難民のザラーとサラです。ナハル・エル・バーリドキャンプに住んでいます。
私たちはアル・ナジデ幼稚園に通っていて、写真に写っているのは私たちの妹です。お父さんとお母さんは離婚し、私たちはお母さんと暮らしています。経済的に支援してくれる人は誰もいません。
皆さんからの思いの詰まったゆめポッケは、私たちに喜びと幸せを与えてくれました。私たちはクレヨン、ノート、おもちゃが大好きです。来年はパズルも出てくることを期待しています。
こうしてプレゼントを送ってくれるすべての日本の子どもたちと立正佼成会に感謝しています。

ザラー・ガズワン と サラ・ガズワン(双子)と妹

名 前:ラナ・ユスフ・バシール
年 齢:4歳
性 別:女性
メッセージ:
ベイト・アトファル・アッソムード幼稚園(NISCVTが運営)のラナ・ユスフ・バシールです。
私はパレスチナ人の子どもで、家族(両親、兄弟、姉妹)と一緒にナハル・エル・バーリドキャンプに住んでいます。
ゆめポッケを目にした時はとてもワクワクしました。なぜなら、以前、私のお姉ちゃんがゆめポッケをもらったことがあり、ポッケに入っているアイテムをどれも気に入っていたからです。
写真を見てもらえれば、絵を描いたりおもちゃで遊んだりして、私がどれだけ忙しいかが分かってもらえると思います。でも、もしよかったら、今後は子ども用の粘土をたくさんおくってください。私も友達もとても気に入っているからです。それと、毎日、授業で書き方を学ぶために手紙を書くので、鉛筆もおくってもらえると嬉しいです。
ありがとう、とても愛しています。

ラナ・ユスフ・バシール

スタッフのコメント
名前:ファティマ・アベド・アルハリーム(幼稚園の先生)
性別:女性
メッセージ:
ゆめポッケは、子どもが「もらうことができれば」と望む最も美しい贈り物です。子どもたちの顔に笑顔と喜びをもたらします。
すべての難民キャンプのすべての子どもたちにおもちゃをプレゼントしてくれた日本(立正佼成会)の皆さんに感謝します。これからも子どもたちにゆめポッケを贈り、子どもたちの笑顔を見てあげてくだされば幸いです。